2024年3月27日水曜日

模様数と色模様毎の確率の積を考える確率の問題

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 赤玉3個と青玉2個と白玉1個が入っている袋から無作為に1個を取り出し、 色を確認した後、もとに戻す。これを3回繰り返すとき、 全ての色の玉を取り出す確率を求めよ。

【解答1】
 先ず、樹形図の糸と事象の連鎖を以下の図のように対応付けて考える。
 
事象の連鎖の確率を樹形図の糸の太さにする。


問題の個々の事例を具体的な図で書く。

樹形図を書いて、3回で全ての色が出る事象の連鎖の糸を全部(6つ)書くと以下の図になる。

上図の事象の連鎖の糸を6つ書くよりは、
この事象の連鎖6つを、
(2,1,0)
(2,0,1)
(1,2,0)
(1,0,2)
(0,2,1)
(0,1,2)
とあらわす方が単純になる。

3回の試行の事象の連鎖において、全ての色が出る事象の連鎖の色模様の数は:
3!=6
である。
また、
全ての色の玉を取り出す事象の連鎖=樹形図の糸は、同じ確率=樹形図の同じ太さの糸である。
 樹形図において、この6個の色模様をあらわす糸を集めた(全ての色が出る)枝を書いて問題を整理する。

全ての色の玉を取り出す場合の確率は、
(色模様の数)×(各色模様毎の確率)
で計算できる:

(解答おわり)


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