2021年10月28日木曜日

技巧的な、無理関数の方程式の解き方(その2)

これは、ここをクリックした先のページの問題の解答です。

【問題1】以下の方程式(式(1))を簡単な方程式に変換せよ。



【解答】
《式(1)の形の無理関数の方程式は、この式を変形した式の両辺を2乗して計算すれば解けるが、そうするよりは、以下のように変数sを導入して解くと計算が楽になる》
 先ず、以下の式で表す変数sを導入して、以下のように計算を進める。



上式の様に方程式が簡単になった、
(解答おわり)

リンク:
高校数学の目次


2021年10月24日日曜日

技巧的な、無理関数の方程式の解き方

これは、ここをクリックした先のページの問題の解答です。

【問題1】以下の方程式(式(1))のxの解を求めよ。


ただし、A>0, B>0, k>0, であるものとする。

【解答】
《式(1)の形の無理関数の方程式は、この式を変形した式の両辺を2乗して計算するのでは無く、以下のように変数sを導入すると解き易くなる》
 先ず、以下の式で表す変数sを導入して、以下のように計算を進める。



(解答おわり)

《補足》
 式(9)の形を見ると、
もし、 式(1)が、AとBが、互いに比例するxの整式の場合でも解けることが分かる。すなわち、その様な形をした一見複雑に見える式(1)であっても、式(9)の解が得られるので、その式(9)を変形することでxの解を求めることができることが分かる。


【問題2】以下の方程式(式(1))のxの解を求めよ。

ただし、A>0, B>0, p>0, であるものとする。

【解答】
 式(1)の形の無理関数の方程式は、以下の形に式を変形できる特徴がある。


この式(2)は、問題1の式(1)と同じ式である。こうして、この問題2は、問題1に帰着して解く事ができる。これ以降の計算は問題1の解答と同じなので、計算を省略する。

リンク:
高校数学の目次


2021年10月13日水曜日

3次方程式の3つの解が全て実数解である条件

これは、ここをクリックした先のページの問題の解答です。

【課題】以下の3次方程式(式(1))の3つの解が全て実数解(3つの異なる実数解)である場合の条件を導き出せ。


(課題おわり)

【解答1】
《式(1)の関数f(x)の3次方程式の解を求める問題は、変数xを以下の変数tに変換して関数f(x)を、以下の式(2)の形の関数g(t)に変換して解くのが定石である。》
 その関数g(t)の表すグラフY=g(t)の形を描くと以下の図が描ける。


y=g(t)のグラフが上図の様に2つの極値(極小値と極大値)を持って、極大値の点のy座標が正であり、極小値の点のy座標が負であれば、グラフは t 軸と3つの異なる点で交わる。その場合に式1の解が、その3つの交点の t 座標を表す。
 先ずは、以下の計算により、関数g(t)の係数を導き出す。


 これで準備が出来たので、グラフが2つの極値を持つ条件を導き出す。それは、関数g(t)を微分した関数g'(t)が0になる点が2つあることである。その2つの点の t 座標は方程式(3)で求められる。方程式(3)の解は以下の式で計算できる。

方程式(3)が2つの解を持つ条件は上の式(4)である。そして、式(4)の条件が成り立つ場合の方程式(3)の解の t の値は、以上の2つの値、t1とt2である。

この2つの値の t 座標の点のy座標の値が、先頭の図のグラフの極値のy座標が負と正の値であれば、グラフは t 軸と3つの異なる点と交わる。また、この2つの点のy座標の積が負である条件だけでも t 軸と3つの点で交わる。そのため、この2つの点のy座標を計算して、それらの積を計算することで、それを判別する条件式を求める。

先ず、g(t1)を計算する。


g(t2)も、同様にして、以下の式(6)で表せる。

この2つのy座標の積に、以下のように負の係数を掛け算した値が正になることが求める条件式である。

この式(7)が、3つの解が全て実数解である条件である。式(7)を見ると、最初に得られた式(4)で表された前提条件は、式(7)が満足されるならば、その式(4)も満足される事が示せた。

 式(7)の判別式は、元の式(1)の係数で表すと(係数を変えた)式(8)の形の判別式になる。この式(8)の値が正であることが、3次方程式(式(1))の3つの解が全て実数解(3つの異なる実数解)である場合の条件である。
(解答1おわり)

【解答2】
 解答1の定石の解き方をしない場合には、以下のように計算が面倒になる。

 この3次方程式の関数f(x)の表すグラフY=f(x)の形を描くと以下の図が描ける。

y=f(x)のグラフが上図の様に2つの極値(極小値と極大値)を持って、極大値の点のy座標が正であり、極小値の点のy座標が負であれば、グラフはX軸と3つの異なる点で交わる。その場合に式1の解が、その3つの交点のx座標を表す。
 そのため、先ず、グラフが2つの極値を持つ条件を導き出す。それは、関数f(x)を微分した関数f'(x)が0になる点が2つあることである。その2つの点のx座標は方程式(2)で求められる。方程式(2)の解は以下の式で計算できる。


この方程式(2)が2つの解を持つ条件は以下の式(3)である。

この式(3)の条件が成り立つ場合の方程式(2)の解は、以下の計算で求められる。

この解のx座標をx1とx2として以下の式で表す。

この2つのx座標の点のy座標の値が、先頭の図のグラフの極値のy座標の値である。その2つの点のy座標の値が負と正であれば、グラフはX軸と3つの異なる点と交わる。また、この2つの点のy座標の値の積が負であるという条件だけでも、グラフはX軸と3つの点で交わる。そのため、この2つの点のy座標を計算して、それらの積を計算することで、それを判別する条件式を求める。

先ず、f(x1)を計算する。




f(x2)も、同様にして、以下の式(5)で表せる。

この2つのy座標の積に、以下のように負の係数を掛け算した値が正になることが求める条件式である。

この式が、3つの解が全て実数解である条件である(解その1)。
 次に、この式D1を展開した式を計算する。


この計算の結果、以下の式(7)の解(解その2)が得られた。


解その1と解その2が等価な解である。解その1の式(6)を見ると、最初に得られた式(3)で表された前提条件は、式(6)が満足されるならば、その式(3)も満足される事が示せた。

よって、式(6)又は式(7)が、3次方程式(式(1))の3つの解が全て実数解(3つの異なる実数解)である場合の条件である。
(解答2おわり)

(補足)以上のようにして、高校数学の範囲で、かろうじて、3次方程式の解の判別式を導き出すことができた。しかし、この問題は、このようにして高校数学の視点に基づいて解を求めるよりは、大学数学の、新たな視点から見た判別式の概念を用いて解を得る方が良い。その方が数学の視野が広がるからです。
 ここをクリックした先の「三次方程式の判別式の意味と使い方」のサイトに、その新たな視点から見た判別式の概念が説明されている。


リンク:
高校数学の目次