2025年4月26日土曜日

組合せの数の展開の公式

以下はここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】

を証明せよ。

【解答】

ここで以下の関数g(k) を考える。

(証明おわり)

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計算ミス対策:計算ミスの改善方法

2025年4月14日月曜日

模様数と色模様毎の確率の積を考える確率の問題

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 赤玉3個と青玉2個と白玉1個が入っている袋から無作為に1個を取り出し、 色を確認した後、もとに戻す。これを3回繰り返すとき、 全ての色の玉を取り出す確率を求めよ。

【解答】
 各玉を取り出す確率を列記する。次に、以下の図のように、3回の試行順の色模様のバラエティ毎に、その色模様を生じる確率の積を列記する。

各色模様のバラエティを生じる確率の総和が求める確率である。その総和を以下の式で計算する。

(解答おわり)

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2024年11月9日土曜日

円と放物線の接点を求める問題(2)

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 以下の2つの式であらわされる円のグラフと放物線のグラフが接するkの条件を求めよ。

【解答】
 先ずは、下図のようなグラフを描いて、問題の見通しを良くしてから問題を解きます。
図から、接点は、y=-1の点とy=1の点と、それ以外にy座標が-1/2程度の2つの点との合計4点あると、見通しを立てます。
(それをそのまま解答にしても良い)

接点を求める問題は、微分で接点の条件を与える方程式を作ることが計算を少なくできるコツです。

そのため、以下で、微分を利用して接点の条件を与える方程式を作ります。

これにより:
この式5bと先の2つのグラフの式2つとの、2変数の3つの式を連立させて、kを求める問題に変換できました。
式5bから、以下の式6が得られます。
以下で、この式の2つの場合に分けて、解を求めます。
 これにより、以下の第1の解の群が得られた。
次に、式6のもう1つの場合の解を求めます。
これにより、以下の第2の解の群が得られた。
よって、式1のグラフと式2のグラフが接するようにするkの値は、
k=±1, -5/4
の3つです。
(解答おわり)

(補足)
 式6bの場合の第2の解の群は、微分を用いないでも、以下の様にして接点が2重解を持つ条件から導くことができます。
(1)+(2):
この2次方程式は、
k=-5/4
の場合に2重解を持ちます。
 しかし、その2重解が接点をあらわすことはあまり明確ではありません。
また、この2次方程式にこだわると、
式6aの場合の接点の第1の解の群を見落とす恐れがあります。
 そのため、接点を求める計算では、
微分を利用した接点の条件の式5bを使って、式6aと式6bを導き出す明確な計算によって接点を計算する方が望ましいです。 

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2024年11月8日金曜日

点Pから引いた放物線の接線の接点AとBの中点のx座標は点Pと同じ

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 以下の図のように、放物線の外側にある点Pから放物線に引いた2つの接線の放物線との接点を点Aと点Bとする。
(1)点Aと点Bの中点のx座標が点Pのx座標と一致することを示せ。
(2)式(1)の関係が成り立つことを示せ。



【解答】
 y座標を拡大縮小した図形においても、問題の本質が変わらない。
そのため、y座標を以下の図の式でY座標に変換して問題を解く。

放物線のグラフの関数をf(x) とあらわす。

この式(3)と式(4)を連立して、P点を通る直線と放物線の交点の座標(x,Y)を求める。
 ここで、P点を通る直線の傾きkが放物線の交点での放物線のグラフの傾きf’(x) と等しくなれば、その交点は、放物線と直線との接点になる。その条件を以下の式(5)で導入して計算する。


この接線の傾きkを与える式の中に現れた式:

の根号の中が0以上でなければ、接線の傾きkの解が無く、接点AおよびBの解が無い。この式の根号の中が0以上であることが、点Pから放物線に接線を引くことができる条件である。
 以上で得られた傾きkの式に式(6)を代入して接点AとBのx座標を求める。

 以上の式(8)と(9)とで、接点AとBのx座標が求められた。次に、接点AとBのY座標を求める。

次に、点Aと点Bの中点Rの座標を求める。

式(12)により、点Rのx座標が点Pのx座標と同じであることが示された。
次に、点Pの真上の点Qまでの高さPQ=gを求める。

式(17)により、式(2)の関係が成り立っている。
このため、グラフをY方向に拡大縮小して座標系をy座標に戻せば、式(1)が成り立っている。
(解答おわり)

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やさしい微分積分
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2024年10月29日火曜日

確率の和を計算して漸化式を求める

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 袋の中に赤玉が3個、白玉が7個入っているとする。
1回の試行において、赤玉を取り出したら代わりに白玉を入れ、白玉を取り出したら代わりに赤玉を入れるとする。
Pnをn回目に赤玉を取り出す確率とする。Pnを求めよ。

【解答】
 先ず、P1を計算する。
P1=3/10, (1)
次に、P2 を計算する。
(注意)以下の式(2)を導出する計算は、P1の値 が式(1)の値以外の場合でも成り立つ。

式(2)により、P2 を P1 であらわす式が得られた。

次に、P3 を計算する。
 以下の図で考察し、n回目に玉を取り出して所定の玉を補充した後で赤玉の数が縦軸で示す数になる確率をk(n,i) とする。そして、k(n,i) の状態の次に、n+1 回目に赤玉が取り出される確率をD(n,i) とする。ここで、P2は、もともとは、以下の式であらわされる。


P3の4つの項のうちk11の点から生じる2つの項の和を以下の式で計算する。

P3の4つの項のうちk12の点から生じる残り2つの項の和を以下の式で計算する。

よって、P3 を構成する4つの項の総和が、1回目の操作の結果の赤玉の数毎の確率k11と確率k12の重みの積で与えられ、以下の式で計算できる。

P4も上記のように計算した。
次に、以上の計算を種にして、全てのnに係わる確率Pn の漸化式を求める。

Pn をあらわす式を求める。

式(10)を用いて計算したP2, P3 が先に求めた解と一致した。
式(10)が、求めるPn の解である。
(解答おわり)

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2024年8月16日金曜日

6文字を円形に並べるパターンの確率(2)

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問2】
文字A,B,C,D,E,Fを円形に並べるとき
(2-1)AとBが隣り合う確率
(2-2)AとBが向かい合う確率
を求めよ。


《解答方針》
(円順列の配置パターンの確率は、円卓の席を固定して考える)
(1)円順列の円卓を固定して、その席に文字が配置される順列の数を考えて確率を求める。
(2)円卓の特定の席へ特定の文字を配置したパターンは、全員(全部の文字)を一斉に隣の席へ移動させる回転毎に異なる配置になり、結局円卓の席数倍(この問題では6倍)の数の配置がある。
(3)円卓の特定の席に特定の文字を配置した場合に、他の文字が同様に確からしく配置されるパターンを数えて配置パターンの確率を求める。

【解1】
(2-1の解答)
確率を求めるべきパターンの概要は、以下の図のようなパターンである。文字Aから見た文字Bの位置が2通りある。

下の円卓の図の上端の位置に文字Aを置いた場合に、文字Bが配置される、同様に確からしい配置は以下の図の通り5つある。

問題(2-1)の配置パターンは、これらのうち、①と⑤の2通りの配置パターンが該当する。
従って、確率=2/5
((2-1)の解答おわり)

(2-2の解答)
 確率を求めるべきパターンの概要は、以下の図のようなパターンである。文字Aから見た文字Bの位置は1通り。

問題(2-2)の配置パターンは、先の5つの同様に確からしい配置のうち、③の1通りの配置パターンが該当する。
従って、確率=1/5
((2-2)の解答おわり)

(補足)
 ここで、文字Aと文字Bを区別しないで黒丸●であらわした配置のパターンは、下図のようになる。

すなわち、文字Aと文字Bを区別しないであらわすと、(2-1)と(2-2)の円順列のパターンの数は、ともに1個である。
 (2-1)の配置の、文字Aの配置位置をあらゆる位置にした場合のパターンを考察する。
 先ず、文字Aと文字Bを区別しないで黒丸●であらわすと:

上図のように、6通りある。
 そのパターンの文字Aと文字Bを区別すると、以下の図の通り12通りの配置がある。

 一方で、(2-2)の配置の、文字Aの配置位置をあらゆる位置にした場合のパターンは、
 先ず、文字Aと文字Bを区別しないで黒丸●であらわすと:

上図のように、3通りある。
 そのパターンの文字Aと文字Bを区別すると、以下の図の通り6通りの配置がある。

このように配置パターンの数に違いがあり、(2-1)の確率と(2-2)の確率に違いを生じた。
 文字Aと文字Bを区別しないで黒丸●で表わした(2-1)と(2-2)の2つのパターンは、一見すると対等に見えたが、(2-1)と(2-2)が発生する確率が異なるので、それらの黒丸●であらわした(2-1)のパターンと(2-2)のパターンは同様に確からしく生じるものではなかった。
(補足おわり)


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2024年7月29日月曜日

最後の赤玉を取り出したとき白玉が5個残る確率

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 赤玉5個と白玉10個が入っている袋の中から無作為に1個ずつ取り出す。取り出した玉は袋に戻さない。
 5個目の赤玉が取り出されたとき、袋の中に残っている白玉が5個である確率を求めよ。

【解1】
求める確率=
(9回目までに赤4個と白5個が出る確率)(1/6)
である。

9回目までに赤4個と白5個が出る事象の連鎖には
(赤,赤,赤,赤,白,白,白,白,白)
がある。
その場合の確率=

である。

いろいろな場合を考えると、
白5つと赤4つの順がどうであっても、
その順列の確率=

になる。

一方で、
(赤,赤,赤,赤,白,白,白,白,白)
のあらゆる並び方の数は、

である。

以上の結果を合わせると、
求める確率=

である。
(解1おわり)

【解2】
 15個全部並べた順列の左から順に取ることにする。
右の6個が、赤、白、白、白、白、白になる順列が作られる確率を求めれば良い。
その確率は、
順列の右から順に、白、白、白、白、白、赤、・・・
になる順列が作られる確率と同じである。
順列の右から順に、白、白、白、白、白、赤、・・・
となる順列の確率=

である。
(解2おわり)

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