2025年11月29日土曜日

円卓への座り方の円順列の数と回転対称数

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

《円順列を計算する上での基本的考え方》
 人を円卓に配置する問題を解くための根本的な考え方は、以下の考え方です。
(1)円卓の1つ1つの席を固定して考えるべき。
(2)席に配置する人の順列は、円卓に対して回転した人の配置は異なる配置であるとして区別して考えるべきである。
(3)円順列では、人の配置を円卓の回りに回転させると重なる配置は同じ配置として配置の数を数える。

【問1】
 両親と子供4人を6席の円卓に並べる。両親が正面に向き合う座り方は何通りあるか。

【解答】
  大人1,大人2と、
子供3,子供4,子供5,子供6とを円卓に並べる。
 正面に向き合う大人2人と、その他に子供4人が席に座る場合の、大人と子供の配置パターンの円順列の数は1つのみである。

 その大人と子供の配置パターンの円順列を円卓の回りに回転させると、
0回転と、1/6回転と、2/6回転では、固定した円卓に対しては異なる配置になるが、更に回転させて3/6回転=1/2回転させると、大人と子供の配置パターンが元の配置パターンに重なる。
 結局、大人と子供の配置パターンを1回転する間に、2回、同じ配置パターンになる。
これは、大人と子供の配置パターンの回転対称数が2であることを意味する。
 ここで、固定した大人と子供の配置パターンに、大人2人と子供4人を配置するバラエティは、
2!4!
である。
 しかし、大人と子供の配置パターンの回転対称数が2であるので、固定した大人と子供の配置パターンに、大人2人と子供4人を配置するバラエティの数には、その回転対称数2の重複がある。
そのため、 固定した大人と子供の配置パターンに、大人2人と子供4人を配置するバラエティの数をその回転対称数2で割り算した値が大人2人と子供4人の配置の円順列の数になる。
 よって、求める人の配置の円順列の数は、
2!4!/2=4!
である。
(解答おわり)

場合の数と確率
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2025年10月31日金曜日

確率の難問の解き方

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
  袋の中に、1と書かれたカードが4枚、2と書かれたカードが3枚、3と書かれたカードが2枚、計9枚のカードが入っている。この袋の中から同時に3枚のカードを取り出す。
(1)取り出した3枚のカードに書かれている数字がすべて異なる確率を求めよ。
(2)取り出した3枚のカードの中に同じ数字が書かれたカードが含まれていたとき、その同じ数字が1である条件付き確率を求めよ。

【解答】
 この問題は、
「樹形図の基本ルール(その2)」
のページを参考にして、以下の図のように、確率樹形図の全貌(の概形)を計算用紙に記述して考える。

(注意)この確率樹形図が書ききれないので、この問題は難問だとわかる。

特に、
「複数の玉を同時に取り出す確率の問題とコンビネーションを用いて良い定理」
のページの結論により、
「同時に」カードを取り出す問題であっても、そのカードを、時間差をもうけた「順番に」取り出す問題と考えて問題をわかり易くして解く。
すなわち、確率樹形図の枝を表す事象の連鎖は、
「順番に確認する事象」をあらわすようにする。

(この問題への事象の要素の順番の導入方法は)同時に取り出した3枚のカードの、カードを確認する順番の、1枚目、2枚目、3枚目の順を考えることで事象の要素の順番を導入して確率樹形図を書く。

その事象の連鎖毎に確率を考えて解く(そうする方が解き易いからである)。

問(1)は、
3枚のカードの番号が全て異なる場合である。
順番を考えた事象の連鎖毎の確率が、

の6組ある(事象の連鎖の要素の順番のバラエティが6である)ことを認識して解く。
 その6組の事象の連鎖の、各事象の連鎖の確率の式は、分母が、1枚目と2枚目と3枚目のカードを選ぶときに残っているカードの枚数を掛け算した値であって一定である。一方、確率の式の分子では、取り出す候補のカードの枚数の順番が異なるだけで、
(1枚目に取り出す候補のカードの枚数)×(2枚目に取り出す候補のカードの枚数)×(3枚目に取り出す候補のカードの枚数)
であらわす、カードの枚数の積の値が変わらない。そのためどの事象の連鎖の確率も皆同じ確率になるので、
答えは、1つの事象の連鎖の確率の6倍になり、確率の合計は、

(問(1)の解答おわり)

(次の問(2)のヒントとしてこの解を位置付けることができるために、この問(1)の解が簡単に解けたと感じる感覚が必要です。)

問(2)は、
取り出した3枚のカードの中に同じ数字が書かれたカードが含まれている場合である。
 添付図のような事象の連鎖を考える。 同じ数字が含まれているあらゆる事象の連鎖を記載し、各事象の連鎖毎に、その確率と、事象の要素の順番を入れ替える順番のバラエティを、以下のように記載する。

その総和を計算できる。
その総和は、いちいち計算しても得られますが、

そこまで苦労しないでも、
問(2)の同じ数字が含まれている場合は、問(1)の場合の余事象なので、
その確率=1ー(2/7)=5/7,
で簡単に計算できる。

よって、同じ数字が1である条件付き確率=
(1が2枚以上ある確率)÷(5/7)=

(問(2)の解答おわり)

 計算用紙の計算で以上の解答が得られたので、
問題(2)の解答用紙には、
【問(2)の、解答用紙への記述の開始】
(同じ数字が含まれている場合の確率)
は、
問(1)の場合の余事象の確率=1ー(2/7)=5/7,
で計算して答えを得る。

(1が2枚以上ある確率)の計算では、

だけを計算する。
 ここで、(1,1,x)の事象の連鎖の要素の順番を変えた(1,x,1)と(x,1,1)とを合わせた3つの事象の連鎖については、各事象の連鎖の確率の式は、 分母が、1枚目と2枚目と3枚目のカードを選ぶときに残っているカードの枚数を掛け算した値であって一定である。 一方、確率の式の分子は、取り出すべき候補のカードの枚数の順番が異なるだけで、取り出す候補のカードの枚数の積の値が変わらない。そのためどの事象の連鎖の確率も皆同じ確率になるので、この3つの事象の連鎖の確率の合計は、そのうちの1つの事象の連鎖の確率の3倍になる。

 そして、以下の式で、問(2)の答えがあらわせる。
同じ数字が1である条件付き確率=

(問(2)の解答おわり)
と記載すれば良い。
(解答おわり)

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2025年10月29日水曜日

三角形の各辺の垂直二等分線が一点で交わる証明

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 下図の三角形ABC(頂点Bを原点Oとする)の各辺の垂直二等分線が一点で交わることを証明せよ。



【解1:証明開始】
 先ず、三角形ABCの頂点Bを原点Oとする。線分OAの中点をNとし、線分OCの中点をMとし、線分ACの中点をDとする。
 そして、辺OAの垂直二等分線と辺OCの垂直二等分線の交点Pの位置ベクトルPを計算する。点Pは、以下の式(1)であらわす直線NPと、式(2)であらわす直線MPとの交点である。以下の計算により、式(1)と式(2)を連立して、未知数mを求めて位置ベクトルPを求める。


この式で求めた未知数mを位置ベクトルPの式2に代入する。
位置ベクトルPが式(5)で得られた。

 次に、辺ACの中点をDとし、ベクトルDPとベクトルACとの内積を計算することで、直線DPが直線ACに直交することを証明する。式(5)で求めた点Pの位置ベクトルを使って、以下でその内積を計算する。

ベクトルDPとベクトルACとの内積が0になった。
ゆえに、直線DPが直線ACに直交する。すなわち、直線DPは線分ACの垂直二等分線である。
 よって、三角形ABCの各辺の垂直二等分線が一点Pで交わる。
(解1の証明おわり)

【解2:証明開始】
 先ず、三角形ABCの頂点Bを原点Oとする。線分OAの中点をNとし、線分OCの中点をMとし、線分ACの中点をDとする。
 そして、辺OAの垂直二等分線と辺OCの垂直二等分線の交点をPとすると、以下の式(1)と式(2)が成り立つ。

 次に、ベクトルDPとベクトルACの内積を計算する。

ベクトルDPとベクトルACとの内積が0になった。
ゆえに、直線DPが直線ACに直交する。すなわち、直線DPは線分ACの垂直二等分線である。
 よって、三角形ABCの各辺の垂直二等分線が一点Pで交わる。
(解2の証明おわり)

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三角形の高さベクトルhの公式 

2025年10月24日金曜日

CやPを使わずに確率の問題を解く方法

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問2】
 Aの袋には白玉4個と赤玉5個、Bの袋には白玉6個と赤玉3個が入っている。 まず、Aの袋から同時に2個の玉を取り出してBの袋に入れ、よく混ぜた後、 Bの袋から同時に2個の玉を取り出してAの袋に入れる。 このとき、Aの袋の中の白玉の個数が増えている確率を求めよ。

【解答】 
 以下の方針に従って、確率を計算する。
「(3) そして、「複数の玉を同時に取り出す確率の問題とコンビネーションを用いて良い定理」のサイトの結論により、「同時に」玉を取り出す問題であっても、その玉を、時間差をもうけた「順番に」取り出す問題と考えて問題をわかり易くして解くのが良い。

 すなわち、玉を順番に取り出すときの確率の計算方法だけ覚えて、
全ての問題を、その解き方だけで解くことにしても良い。」

 この方針で、この問2を、【問2’】
Aの袋に白玉4個、赤玉5個あり、
Bの袋に白玉6個、赤玉3個ある。
 Aの袋から同時に2個の玉を取り出して、その2個の玉を順番にBの袋に入れる。
 次に、
Bの袋から同時に2個の玉を取り出して、その2個の玉を順番にAの袋に入れる。
Aの袋に白玉が増えている確率を求める、
(問題おわり)
という問題であると解釈して問題を解く。

 先ず、以下の事象の連鎖毎に確率を計算する。
(Bに入れる1つ目,Bに入れる2つ目,Aに入れる1つ目,Aに入れる2つ目)



求める確率は、この5つの場合の確率の合計である。

(解答おわり)

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2025年10月16日木曜日

円卓の6席に3人が隣り合わせに座って、3つの空席を連続して空ける場合の数

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

《円順列を計算する上での基本的考え方》
 人を円卓に配置する問題を解くための根本的な考え方は、以下の考え方です。
(1)円卓の1つ1つの席を固定して考えるべき。
(2)席に配置する人の順列は、円卓に対して回転した人の配置は異なる配置であるとして区別して考えるべきである。

【問5】
 円卓の席が6個ある。3人が隣り合わせに座って、3つの空席を連続して空ける場合の、人の配置の円順列の数は全部で何通りあるか。

【解答】
 4席の円卓に、人1,人2,人3を3席に配置し、1席に空席予定の玉●3つを置く。

その4席を配置するあらゆる場合の数は、

である。
しかし、そのように、3人を3席に配置し、空席予定の玉●3つを1つの席に配置した状態は、4つの席に配置しているに過ぎない。
 この配置の数は、4つの席に配置された3人と玉●の集合1つとの全てのバラエティである。その回転のバラエティは4である。

 その全てのバラエティから回転のバラエティを無くすために、この配置の数を4分の1にする。

 それは、人が席に座る回転のバラエティを無くした配置の数(いわば、円順列の数)である。
 その円順列の3人と3つの玉●を、円卓の6つの席に配置する。3人が隣り合わせに座って、3つの玉●は、3つの連続する空席に1つづつ置く。

そして、6つの席の人と玉●とを隣の席に1つづつ移す回転をさせることで、6つの席に配置する全ての配置のバラエティを計算する。その回転のバラエティを持たせるために、この配置の数を6倍する。
 それは、6つの席に3人と3つ玉●を1つづつ置く全てのバラエティの数になる。
すなわち、円卓の席6つに、3人が隣り合わせに座って、3つの空席を連続して空ける場合の、人の配置の数は、全部で、

通りある。
(解答おわり)

場合の数と確率
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2025年10月14日火曜日

5席の円卓に3人が座る場合の数

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

《円順列を計算する上での基本的考え方》
 人を円卓に配置する問題を解くための根本的な考え方は、以下の考え方です。
(1)円卓の1つ1つの席を固定して考えるべき。
(2)席に配置する人の順列は、円卓に対して回転した人の配置は異なる配置であるとして区別して考えるべきである。

【問1】
 円卓の席が5個ある。3人の人が、2つの空席が隣り合わ無いように席に座る場合の、人の配置の数は全部で何通りあるか。

【解1】
 人1,人2,人3の右回りの並べ方は、全部で3!=6通りある。
円卓の5個の席のうち、2つの空席が隣り合わない席の配置のパターンの数は、以下の図の空席を表す黒丸と人を表す赤丸の配置のパターンであり、5個のパターンがある。

この5通りのパターン毎に、3人が3!=6通りの配置に座るので、
人の配置の数は全部で、
5×6=30
通りある。
(解1おわり)

【解2】
 人1,人2,人3の右回りの並びの間と3人の並びの前後の2か所との何れかの位置に1つづつで、2つの空席を配置する。ただし、2つの空席が、3人の並びの先頭と最後尾とに配置する場合は除外する。そのような空席の配置のバラエティの数は、

ある。
一方で、人1,人2,人3の右回りの並べ方は、全部で3!=6通りある。
よって、人の配置の数は全部で、
5×6=30
通りある。
(解2おわり)

【解3】
 人1,人2,人3を円卓に並べた人と人の間の3つの間の何れかに、2つの空席を1つづつ配置すれば空席が隣り合わず人の人との間に空席を配置するバラエティの数はその空席の並び方の数、

である。しかし、そのように空席を人と人の間に配置しても、人を円卓の5つの席に配置しているわけでは無く、人は3つの席に配置している状態に留まっている。3つの席に配置した人と人との間に空席予定の玉●を置いた、人と玉との配置のバラエティの数を表しているに過ぎない。
 この配置の数は、3つの席に配置された人と玉●との全てのバラエティである。その回転のバラエティは3である。

 その全てのバラエティから回転のバラエティを無くすために、この配置の数を3分の1にする。
 それは、人が席に座る回転のバラエティを無くした配置の数(いわば、円順列の数)である。
 その円順列の3人と2つの玉●を、円卓の5つの席に配置する。そして、5つの席の人と玉●とを隣の席に1つづつ移す回転をさせることで、5つの席に配置する全ての配置のバラエティを計算する。その回転のバラエティを持たせるために、この配置の数を5倍する。
 それは、5つの席に人と玉●を置く全てのバラエティの数になる。
すなわち、円卓の席5つに、3人の人が、2つの空席が隣り合わ無いように席に座る場合の、人の配置の数は、全部で、

通りある。
(解3おわり)

【問1b】
 円卓の席が5個ある。3人の人が、2つの空席が隣り合わ無いように席に座る場合の、人の配置の円順列の数は全部で何通りあるか。
(注意)円順列では、人の配置を円卓の回りに回転させると重なる配置は同じ配置として配置の数を数える。

【解答】
 3人の人が、2つの空席が隣り合わ無いように席に座る場合の、空席の配置パターンの円順列の数は1つのみである。
(そのパターンを円卓の回りに回転させると、固定した円卓に対して5つの配置ができるが、それら5つは同じ1つ円順列である。)

その1つの円順列の配置パターンに3人を配置するバラエティは
3!=6
である。
よって、求める円順列の数は、
3!=6
である。
(解答おわり)

【問2】
 円卓の席が6個ある。3人の人が、3つの空席同士が互いに隣り合わ無いように席に座る場合の、人の配置の数は全部で何通りあるか。

【解1】
 3人の人が、3つの空席が隣り合わ無いように席に座る場合の、空席の配置パターンの円順列の数は1つのみである。
 そのパターンを円卓の回りに回転させると、その配置パターンを1回転する間に、3回、同じ配置パターンになる。
これは、この空席の配置パターンの回転対称数が3であることを意味する。
 その配置パターンを1回転する間に、席が6回変わるが、その6回の変化を回転対称数3で割り算した値の2が、 1つの空席の配置パターンの円順列を回転させたときにできる、固定した円卓に対しては異なる2個の空席の配置パターンの数をあらわす2である。

すなわち、円卓の6個の席のうち、3つの空席が互いに隣り合わない席の配置のパターンの数は、上の図の空席を表す黒丸と人を表す赤丸の配置のパターンであり、2個のパターンがある。
 一方で、人1,人2,人3の、人用の席への、右回りの並べ方は、全部で3!=6通りある。
そのため、得られた2個の配置パターン毎に、3人が3!=6通りの配置に座るので、
人の配置の数は全部で、
2×6=12
通りある。
(解1おわり)

【解2】
 人1,人2,人3の右回りの並びの間と3人の並びの前後の2か所との何れかの位置に1つづつで、2つの空席を配置する。ただし、2つの空席が、3人の並びの先頭と最後尾とに配置する場合は除外する。そのような空席の配置のバラエティの数は、

ある。
一方で、人1,人2,人3の右回りの並べ方は、全部で3!=6通りある。
よって、人の配置の数は全部で、
2×6=12
通りある。
(解2おわり)

【解3】
 人1,人2,人3を円卓に並べた人と人の間の3つの間に3つの空席を1つづつ配置すれば空席が互いに隣り合わず人の人との間に空席を配置するバラエティの数は、

である。しかし、そのように空席を人と人の間に配置しても、人を円卓の6つの席に配置しているわけでは無く、人は3つの席に配置している状態に留まっている。3つの席に配置した人と人との間に空席予定の玉●を置いた、人と玉との配置のバラエティの数を表しているに過ぎない。
 この配置の数は、3つの席に配置された人と玉●との全てのバラエティである。その回転のバラエティは3である。

 その全てのバラエティから回転のバラエティを無くすために、この配置の数を3分の1にする。
 それは、人が席に座る回転のバラエティを無くした配置の数(いわば、円順列の数)である。
 その円順列の3人と3つの玉●を、円卓の6つの席に配置する。そして、6つの席の人と玉●とを隣の席に1つづつ移す回転をさせることで、6つの席に配置する全ての配置のバラエティを計算する。その回転のバラエティを持たせるために、この配置の数を6倍する。
 それは、6つの席に人と玉●を置く全てのバラエティの数になる。
すなわち、円卓の席6つに、3人の人が、3つの空席が互いに隣り合わ無いように席に座る場合の、人の配置の数は、全部で、

通りある。
(解3おわり)

【問2b】
 円卓の席が6個ある。3人の人が、3つの空席同士が互いに隣り合わ無いように席に座る場合の、人の配置の円順列の数は全部で何通りあるか。
(注意)円順列では、人の配置を円卓の回りに回転させると重なる配置は同じ配置として配置の数を数える。

【解答】
 3人の人が、3つの空席が隣り合わ無いように席に座る場合の、空席の配置パターンの円順列の数は1つのみである。
 そのパターンを円卓の回りに回転させると、その配置パターンを1回転する間に、3回、同じ配置パターンになる。
これは、この空席の配置パターンの回転対称数が3であることを意味する。
(なお、空席の配置パターンの円順列を1回転させるには席を6回変えることになるが、その6回の変化を回転対称数3で割り算した値の2が、 1つの空席の配置パターンの円順列を回転させたときにできる、固定した円卓に対しては異なる空席の配置パターンの数の2である。)

ここで、1つの空席の円順列の配置パターンに3人を配置するバラエティは、
3!=6
である。
 しかし、空席の配置パターンの回転対称数が3であるので、3人を固定した席に配置するバラエティの数の6には、空席の円順列のパターンの回転対称数3の重複がある。
そのため、固定した席に3人を配置するバラエティの数6をその回転対称数3で割り算した値が人の配置の円順列の数になる。
 よって、求める人の配置の円順列の数は、
3!/3=2
である。
(解答おわり)

場合の数と確率
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2025年10月12日日曜日

点が進む位置の確率の問題

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 数直線上の原点Oに点Pがある。1個のサイコロを投げて、1,2,3,4が出たらPを正の向きに2だけ、5,6の目が出たら負の向きに3だけ移動させる。サイコロを5回投げた後、PがOにある確率を求めよ。

【解1】 
 先ず、下図のように左から右に樹形図を書いて問題を整理する。
縦軸は数直線上の点Pの位置をあらわし、
横軸はサイコロを投げた回数の順をあらわす。
樹形図の枝と節の確率を順次に計算していく。

 この樹形図の各枝は、事象の確率の太さを持つ。この樹形図は、枝を束ねた合流点の節を持つ。合流点の節では、その合流点の事象に至る樹形図の枝の確率の和の太さになる。
 上図のように、分岐した枝の太さ(確率)と合流点の節の太さ(確率)を地道に計算していく。

 こうして枝の確率を地道に書いていくと、
サイコロを5回投げた後、PがOにある場合を表す節⑪の確率が、

になる。
(解1おわり)

【解2】
 先ず、下図のように左から右に樹形図を書いて問題を整理する。
縦軸は数直線上の点Pの位置をあらわし、
横軸はサイコロを投げた回数の順をあらわす。

サイコロを5回投げた後、PがOにある場合を表す節⑪の確率
=(⓪から⑪に至る全ての経路の数)×(経路毎の確率)
である。

⓪から⑪に至るどの経路も、右上には合計3回進み、右下には合計2回進むので、
どの経路を通る確率も同じ確率の、

である。

⓪から⑪に至る全ての経路の数は、

で計算できる。

よって、求める確率は、

である。
(解2おわり)

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