2019年1月6日日曜日

点Aを通る直線の円への接点は図形で求めること

これは、 ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 座標原点を中心にする半径1の円(x+y=1)に対して、点A( a,0)から引いた接線の円との接点Bの座標をもとめよ。
上の図で線分OAの長さをaとする。

(予備知識)
受験問題のときは、円と直線の方程式の問題は、図形で考えます。図形で解く方が速く解が得られるし、計算の見通しを良くするからです。

【解答1】まず、図形で考えないで解いてみます。
 式2で直線の式をあらわし、その直線を与える定数kを、式1と式2の連立方程式の解がxの重根を持つように、定数kの値を定めます。
 この式で求める点の座標(x,y)の解が重解になる場合に直線が円に接している。式2の直線はY軸に平行にはならないので、式2と交差する点が重解になる場合はxの値が重解になる事と等価である。
上の式のxの解が重解になる直線を与える定数kの条件は以下の式3であらわされる。
座標(x,y)の解が重解になる定数kの条件が式5で求められた。
この式5の定数kを式4に代入してxを求める。
式5と式6を式2に代入してyを求める。
式6と式7で、定数kの値毎の解が求められ、r=1とおいて、接点BとCの座標(x,y)が求められた。
(解答おわり)

【解答2】次に、図形で考えて解きます。
この図だけで、簡単に、見通し良く、B点の座標が求められました。
(解答おわり)

(補足)
 図形で考える解2で計算すると、計算がずいぶん楽になった。

【解答3】円の接線の公式を使って解く
こうして、接点B及びCの座標値が計算できた。
(解答おわり)
 この解3での計算量は、図で解く解2よりは多かったが、解1の計算量よりは少なかった。

リンク:
高校数学の目次

0 件のコメント:

コメントを投稿