以下は、ここをクリックした先のページの問3から問7の解答です。
【問3】
(各人を区別できる)6人を、A組とB組とC組に、3人と、2人と、1人に分ける、ただし、各組に3人か2人か1人かを自由に割り当てた、あらゆる組み合わせの数は何通りあるか。
【問3の解答】
(1)
3人割り当てた組(1組)と、2人割り当てた組(2組)と、1人割り当てた組(3組)を作る。
その組み合わせの数は、先ず、6人のうち3人を1組に割り当て、次に残った3人のうち2人を2組に割り当て、最後に残った1人を3組に割り当てる場合の数であって、
(6C3)(3C2)(1C1),
通りである。
(2)
1組と2組と3組をA組とB組とC組に、あらゆる組み合わせで対応させる組み合わせの数は3!である。
(3)
A組とB組とC組に、3人と2人と1人を自由割り当てて分ける、あらゆる組み合わせの数は、
(3人割り当てた組(1組)と、2人割り当てた組(2組)と、1人割り当てた組(3組)を作るあらゆる組み合わせの数)×(1組と2組と3組を、A組とB組とC組に対応させるあらゆる組み合わせの数)
である。その数は、
(6C3)(3C2)(1C1)×(3!),
通りである。
(問3の解答おわり)
【問4】
6人を、A組に3人、B組に2人、C組に1人を入れる組み合わせの数は何通りあるか。
【問4の解答】
(1)
A組に3人割り当て、B組に2人割り当て、C組に1人割り当てる。
その組み合わせの数は、先ず、6人のうち3人をA組に割り当て、次に残った3人のうち2人をB組に割り当て、最後に残った1人をC組に割り当てる場合の数であって、
(6C3)(3C2)(1C1),
通りである。
(問4の解答おわり)
【問5】
6人を、3人と、2人と、1人に分けるあらゆる組み合わせの数は何通りあるか。
【問5の解答】
(1)
A組とB組とC組に、3人と2人と1人を自由に割り当てて分ける、あらゆる組み合わせの数は、【問3】の通り、
(6C3)(3C2)(1C1)×(3!),
通りである。
(2)
3人と2人と1人の3組を、A組とB組とC組に対応付けるあらゆる組み合わせの数は、3!組ある。
(3)
6人を、3人と、2人と、1人に分けるあらゆる組み合わせの数=
=(A組とB組とC組に、3人と2人と1人を自由に割り当てて分ける、あらゆる組み合わせの数)/(3組を、A組とB組とC組に対応付ける組み合わせの数)
=(A組とB組とC組に、3人と2人と1人を自由割り当てて分ける、あらゆる組み合わせの数)/(3!)
=(6C3)(3C2)(1C1)
(問5の解答おわり)
【問6】
6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数は何通りあるか。
【問6の解答】
6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数は、先ず、6人のうち2人をA組に割り当て、次に残った4人のうち2人をB組に割り当て、最後に残った2人をC組に割り当てる場合の数であって、
(6C2)(4C2)(2C2),
通りである。
(問6の解答おわり)
【問7】
6人を、各組2人の(区別が無い)3組に分けるあらゆる組み合わせの数は何通りあるか。
【問7の解答】
(1)
6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数は、【問6】の通り、
(6C2)(4C2)(2C2),
通りである。
(2)
各2人の(名前の区別が無い)3組を、A組とB組とC組への組分けに対応付けるあらゆるバラエティの数、言い換えると、「A組とB組とC組への組分けを種にして、組の名前を付け替えて得られる組分けのバラエティの数」は、3!=6ある。
(3)
6人を、各組2人の3組に分けるあらゆる組み合わせの数=
=(6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数)/(名前の区別が無い3組を、A組とB組とC組への組分けに対応付けるバラエティの数)
=(6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数)/(3!)
=(6C2)(4C2)(2C2)/(3!),
通りである。
(問7の解答おわり)
《組み合わせの構造の対称性》
(事例1)
【問6】の、(6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分ける組み合わせ)の組分けの数は、
(6C2)(4C2)(2C2),
通りあります。
その組分けでは、
A組 B組 C組
[人1,人2] [人3,人4] [人5,人6], (組分け1)
という組分けと、
[人5,人6] [人3,人4] [人1,人2], (組分け2)
という組分けがあります。
この、2人ずつ3つに分ける組分けには、その3つの組の人数がどれも同じ数であるという対称性があります。
そのため、【問7】で、A組とB組とC組の区別を無くすと、
この組分け1と組分け2は同じ組み分けになって重複します。
このように、A組とB組とC組の区別を無くすと、その対称性のために同じ組分けになって重複する組分けが発生します。そのため、その対称性のバラエティの3!で割り算して重複を無くした組分けの数を数える必要がありました。
(事例2)
一方で、【問4】で、A組に3人、B組に2人、C組に1人を割り当てる、各組の人数を異なる人数に固定して組み分けする組分けの数は、
(6C3)(3C2)(1C1),
通りあります。
その組分けでは、
A組 B組 C組
[人1,人2,人3] [人4,人5] [人6],
という組分けがある。
この、各組の人数が異なる人数が固定された組み分けでは、3つの組の人数がどれも異なって、人数の対称性がありません。
そのため、【問5】で組の区別を無くしても、重複する組分けは発生しません。すなわち、事例2の場合から、A,B,Cという組の区別を無くても、組分けの数が変りませんでした。
(事例3)
【問4】で、A組に3人、B組に2人、C組に1人を入れる、各組の人数を異なる人数に固定して組み分けする組分けの数は、
(6C3)(3C2)(1C1),
通りあります。
しかし、その組分けでは、A組とB組とC組の人数に偏りがあります。A組とB組とC組を入れ替えたあらゆる場合の組み合わせではありませんでした。
A組とB組とC組を入れ替えたあらゆる場合の組み合わせは、【問3】の場合の組み分けでした。その【問3】の組み分けに、各組の区別を無くしたのが【問5】の組み分けでした。
その【問3】の組み分けでA組とB組とC組を置き換えた組み分けは、【問5】では同じ組み分けになって重複する組分けになります。
すなわち、組の置き換えに関して対称な組み分けである、組の区別が無い組み分けの数は、A組とB組とC組を入れ替えたあらゆる組み分けの数を、組の置き換えのバラエティの数の3!で割り算した数になりました。
この関係は普遍的な関係であって、【問6】と【問7】の間でも成り立っていました。すなわち、A組とB組とC組を入れ替えたあらゆる組み分けを含む【問6】の組み分けの数を、組の置き換えのバラエティの数の3!で割り算した数が、各組の区別を無くした【問7】の組み分けの数になる関係が成り立っていました。
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【問3】
(各人を区別できる)6人を、A組とB組とC組に、3人と、2人と、1人に分ける、ただし、各組に3人か2人か1人かを自由に割り当てた、あらゆる組み合わせの数は何通りあるか。
【問3の解答】
(1)
3人割り当てた組(1組)と、2人割り当てた組(2組)と、1人割り当てた組(3組)を作る。
その組み合わせの数は、先ず、6人のうち3人を1組に割り当て、次に残った3人のうち2人を2組に割り当て、最後に残った1人を3組に割り当てる場合の数であって、
(6C3)(3C2)(1C1),
通りである。
(2)
1組と2組と3組をA組とB組とC組に、あらゆる組み合わせで対応させる組み合わせの数は3!である。
(3)
A組とB組とC組に、3人と2人と1人を自由割り当てて分ける、あらゆる組み合わせの数は、
(3人割り当てた組(1組)と、2人割り当てた組(2組)と、1人割り当てた組(3組)を作るあらゆる組み合わせの数)×(1組と2組と3組を、A組とB組とC組に対応させるあらゆる組み合わせの数)
である。その数は、
(6C3)(3C2)(1C1)×(3!),
通りである。
(問3の解答おわり)
【問4】
6人を、A組に3人、B組に2人、C組に1人を入れる組み合わせの数は何通りあるか。
【問4の解答】
(1)
A組に3人割り当て、B組に2人割り当て、C組に1人割り当てる。
その組み合わせの数は、先ず、6人のうち3人をA組に割り当て、次に残った3人のうち2人をB組に割り当て、最後に残った1人をC組に割り当てる場合の数であって、
(6C3)(3C2)(1C1),
通りである。
(問4の解答おわり)
【問5】
6人を、3人と、2人と、1人に分けるあらゆる組み合わせの数は何通りあるか。
【問5の解答】
(1)
A組とB組とC組に、3人と2人と1人を自由に割り当てて分ける、あらゆる組み合わせの数は、【問3】の通り、
(6C3)(3C2)(1C1)×(3!),
通りである。
(2)
3人と2人と1人の3組を、A組とB組とC組に対応付けるあらゆる組み合わせの数は、3!組ある。
(3)
6人を、3人と、2人と、1人に分けるあらゆる組み合わせの数=
=(A組とB組とC組に、3人と2人と1人を自由に割り当てて分ける、あらゆる組み合わせの数)/(3組を、A組とB組とC組に対応付ける組み合わせの数)
=(A組とB組とC組に、3人と2人と1人を自由割り当てて分ける、あらゆる組み合わせの数)/(3!)
=(6C3)(3C2)(1C1)
(問5の解答おわり)
【問6】
6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数は何通りあるか。
【問6の解答】
6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数は、先ず、6人のうち2人をA組に割り当て、次に残った4人のうち2人をB組に割り当て、最後に残った2人をC組に割り当てる場合の数であって、
(6C2)(4C2)(2C2),
通りである。
(問6の解答おわり)
【問7】
6人を、各組2人の(区別が無い)3組に分けるあらゆる組み合わせの数は何通りあるか。
【問7の解答】
(1)
6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数は、【問6】の通り、
(6C2)(4C2)(2C2),
通りである。
(2)
各2人の(名前の区別が無い)3組を、A組とB組とC組への組分けに対応付けるあらゆるバラエティの数、言い換えると、「A組とB組とC組への組分けを種にして、組の名前を付け替えて得られる組分けのバラエティの数」は、3!=6ある。
(3)
6人を、各組2人の3組に分けるあらゆる組み合わせの数=
=(6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数)/(名前の区別が無い3組を、A組とB組とC組への組分けに対応付けるバラエティの数)
=(6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分けるあらゆる組み合わせの数)/(3!)
=(6C2)(4C2)(2C2)/(3!),
通りである。
(問7の解答おわり)
《組み合わせの構造の対称性》
(事例1)
【問6】の、(6人を、A組とB組とC組に、各組2人ずつ分ける組み合わせ)の組分けの数は、
(6C2)(4C2)(2C2),
通りあります。
その組分けでは、
A組 B組 C組
[人1,人2] [人3,人4] [人5,人6], (組分け1)
という組分けと、
[人5,人6] [人3,人4] [人1,人2], (組分け2)
という組分けがあります。
この、2人ずつ3つに分ける組分けには、その3つの組の人数がどれも同じ数であるという対称性があります。
そのため、【問7】で、A組とB組とC組の区別を無くすと、
この組分け1と組分け2は同じ組み分けになって重複します。
このように、A組とB組とC組の区別を無くすと、その対称性のために同じ組分けになって重複する組分けが発生します。そのため、その対称性のバラエティの3!で割り算して重複を無くした組分けの数を数える必要がありました。
(事例2)
一方で、【問4】で、A組に3人、B組に2人、C組に1人を割り当てる、各組の人数を異なる人数に固定して組み分けする組分けの数は、
(6C3)(3C2)(1C1),
通りあります。
その組分けでは、
A組 B組 C組
[人1,人2,人3] [人4,人5] [人6],
という組分けがある。
この、各組の人数が異なる人数が固定された組み分けでは、3つの組の人数がどれも異なって、人数の対称性がありません。
そのため、【問5】で組の区別を無くしても、重複する組分けは発生しません。すなわち、事例2の場合から、A,B,Cという組の区別を無くても、組分けの数が変りませんでした。
(事例3)
【問4】で、A組に3人、B組に2人、C組に1人を入れる、各組の人数を異なる人数に固定して組み分けする組分けの数は、
(6C3)(3C2)(1C1),
通りあります。
しかし、その組分けでは、A組とB組とC組の人数に偏りがあります。A組とB組とC組を入れ替えたあらゆる場合の組み合わせではありませんでした。
A組とB組とC組を入れ替えたあらゆる場合の組み合わせは、【問3】の場合の組み分けでした。その【問3】の組み分けに、各組の区別を無くしたのが【問5】の組み分けでした。
その【問3】の組み分けでA組とB組とC組を置き換えた組み分けは、【問5】では同じ組み分けになって重複する組分けになります。
すなわち、組の置き換えに関して対称な組み分けである、組の区別が無い組み分けの数は、A組とB組とC組を入れ替えたあらゆる組み分けの数を、組の置き換えのバラエティの数の3!で割り算した数になりました。
この関係は普遍的な関係であって、【問6】と【問7】の間でも成り立っていました。すなわち、A組とB組とC組を入れ替えたあらゆる組み分けを含む【問6】の組み分けの数を、組の置き換えのバラエティの数の3!で割り算した数が、各組の区別を無くした【問7】の組み分けの数になる関係が成り立っていました。
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