2022年4月3日日曜日

9人の組み分けのバラエティの数

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
(各人を区別できる)9人をA組とB組とC組に、どの組にも1人以上入るように分ける組合せの数はいくつあるか。

【解答1】
(1)先ず、9人を、(人数指定なく)A,B,Cの3つの組に分ける事を考える。
その組み合わせの数は、


通りある。
(2)次に、9人を、(人数指定なく0人もOK)A組とB組の2つの組に分け、C組は0人にする、2組占めで分ける事を考える。
その組み合わせの数は、


通りある。
ここで、
(2-1)その組み合わせの数のうち、9人全員を1組に入れてしまう1組占めの組み合わせの数は、A組占めにするかB組占めにするかの、
2通りがある。
(2-2)その2組占めにする2組を選ぶ組み合わせの数は、3つある。
(2-3)9人を、1人以上入れる2組占めに分ける組合せの数は、

通りある。
(3)A組0人B組0人C組9人にする、C組のみの1組占めで分ける事を考える。
その組み合わせの数は、
1通りある。
(3-1)9人全員を入れる1組占めする組(例えばC組)の選び方の数は、3つの選び方ができる。
(3-2)9人を、1人以上入れる1組占めに分ける組合せの数は、
3通りある。
(4)以上の結果から、9人をA組とB組とC組に、どの組にも1人以上入るように分ける組合せの数は、

通りある。
(解答おわり)

【別解1】
先の解における、
(2-3)9人を、1人以上入れる2組占めに分ける組合せの数は、
(A 0人 B 1人以上 C 1人以上、の場合の数)
+(B 0人 C 1人以上 A 1人以上、の場合の数)
+(C 0人 A 1人以上 B 1人以上、の場合の数)

だけある。

《組分け問題の本質の数学構造を理解する》
 組分けの数には、以下の数学的構造がある。

よって、

になる。
 そのため、別解の計算結果も先の解と同じ式で表せる。
 組分け問題を深く考えることで、組分け問題の底に隠されている本質の数学の構造が見えてくる面白さがあります。そういう面白さを見つけるように数学を学ぶのが楽しいことだと思います。
(別解おわり)


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