2024年11月8日金曜日

点Pから引いた放物線の接線の接点AとBの中点のx座標は点Pと同じ

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 以下の図のように、放物線の外側にある点Pから放物線に引いた2つの接線の放物線との接点を点Aと点Bとする。
(1)点Aと点Bの中点のx座標が点Pのx座標と一致することを示せ。
(2)式(1)の関係が成り立つことを示せ。



【解答】
 y座標を拡大縮小した図形においても、問題の本質が変わらない。
そのため、y座標を以下の図の式でY座標に変換して問題を解く。

放物線のグラフの関数をf(x) とあらわす。

この式(3)と式(4)を連立して、P点を通る直線と放物線の交点の座標(x,Y)を求める。
 ここで、P点を通る直線の傾きkが放物線の交点での放物線のグラフの傾きf’(x) と等しくなれば、その交点は、放物線と直線との接点になる。その条件を以下の式(5)で導入して計算する。


この接線の傾きkを与える式の中に現れた式:

の根号の中が0以上でなければ、接線の傾きkの解が無く、接点AおよびBの解が無い。この式の根号の中が0以上であることが、点Pから放物線に接線を引くことができる条件である。
 以上で得られた傾きkの式に式(6)を代入して接点AとBのx座標を求める。

 以上の式(8)と(9)とで、接点AとBのx座標が求められた。次に、接点AとBのY座標を求める。

次に、点Aと点Bの中点Rの座標を求める。

式(12)により、点Rのx座標が点Pのx座標と同じであることが示された。
次に、点Pの真上の点Qまでの高さPQ=gを求める。

式(17)により、式(2)の関係が成り立っている。
このため、グラフをY方向に拡大縮小して座標系をy座標に戻せば、式(1)が成り立っている。
(解答おわり)

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