これは、ここをクリックした先の問題の解答です。
【問1】
袋の中に赤玉が3個、白玉が7個入っているとする。
1回の試行において、赤玉を取り出したら代わりに白玉を入れ、白玉を取り出したら代わりに赤玉を入れるとする。
Pnをn回目に赤玉を取り出す確率とする。Pnを求めよ。
【解答】
先ず、P1を計算する。
P1=3/10, (1)
次に、P2 を計算する。
(注意)以下の式(2)を導出する計算は、P1の値 が式(1)の値以外の場合でも成り立つ。
式(2)により、P2 を P1 であらわす式が得られた。
次に、P3 を計算する。
以下の図で考察し、n回目に玉を取り出して所定の玉を補充した後で赤玉の数が縦軸で示す数になる確率をk(n,i) とする。そして、k(n,i) の状態の次に、n+1 回目に赤玉が取り出される確率をD(n,i) とする。ここで、P2は、もともとは、以下の式であらわされる。
P3の4つの項のうちk11の点から生じる2つの項の和を以下の式で計算する。
P3の4つの項のうちk12の点から生じる残り2つの項の和を以下の式で計算する。
よって、P3 を構成する4つの項の総和が、1回目の操作の結果の赤玉の数毎の確率k11と確率k12の重みの積で与えられ、以下の式で計算できる。
P4も上記のように計算した。
次に、以上の計算を種にして、全てのnに係わる確率Pn の漸化式を求める。
Pn をあらわす式を求める。
式(10)を用いて計算したP2, P3 が先に求めた解と一致した。
式(10)が、求めるPn の解である。
(解答おわり)
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高校数学の目次
【問1】
袋の中に赤玉が3個、白玉が7個入っているとする。
1回の試行において、赤玉を取り出したら代わりに白玉を入れ、白玉を取り出したら代わりに赤玉を入れるとする。
Pnをn回目に赤玉を取り出す確率とする。Pnを求めよ。
【解答】
先ず、P1を計算する。
P1=3/10, (1)
次に、P2 を計算する。
(注意)以下の式(2)を導出する計算は、P1の値 が式(1)の値以外の場合でも成り立つ。
式(2)により、P2 を P1 であらわす式が得られた。
次に、P3 を計算する。
以下の図で考察し、n回目に玉を取り出して所定の玉を補充した後で赤玉の数が縦軸で示す数になる確率をk(n,i) とする。そして、k(n,i) の状態の次に、n+1 回目に赤玉が取り出される確率をD(n,i) とする。ここで、P2は、もともとは、以下の式であらわされる。
P3の4つの項のうちk11の点から生じる2つの項の和を以下の式で計算する。
P3の4つの項のうちk12の点から生じる残り2つの項の和を以下の式で計算する。
よって、P3 を構成する4つの項の総和が、1回目の操作の結果の赤玉の数毎の確率k11と確率k12の重みの積で与えられ、以下の式で計算できる。
P4も上記のように計算した。
次に、以上の計算を種にして、全てのnに係わる確率Pn の漸化式を求める。
Pn をあらわす式を求める。
式(10)を用いて計算したP2, P3 が先に求めた解と一致した。
式(10)が、求めるPn の解である。
(解答おわり)
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