2017年9月18日月曜日

外心の高さの式のベクトルでの一番簡単な証明

これは、ここをクリックした先のページの問題の解答です。

【問1】 
上の三角形において、上のベクトルの内積の式が成り立つことを証明せよ。

【一番簡単な解き方の秘訣】
 (あるベクトルmとcとが互いに垂直であるという条件のある図形の問題を解くときは、
(1)それらのベクトルmとcを、互いに垂直な単位ベクトルxとyの合成であらわして(ただし、ベクトルxは三角形の所定の辺の方向に平行。ベクトルyはその辺に垂直な方向を向く)、
(2)そして、ベクトルmとcが垂直である条件として内積が0であるというベクトル方程式を作って計算すると、
計算が一番簡単になります。)

 一方で、外心Oを原点にした基準ベクトルを使うと、その2つの基準ベクトルの和のベクトルが、その2つの基準ベクトルの差のベクトルに垂直になります(ひし形の対角線の直交の公式)。そのように容易に垂直なベクトルの組を作れるため、上記の場合と同様に、問題が解き易くなります。


【解答(その1)】
先ず、ベクトルbとcを、外心から引いたベクトルAとBとCであらわす。
ひし形の対角線の直交の公式により、
が成り立つ。
式a1の右辺のベクトルを、その上の式に代入して計算する。
ここでベクトル(B+C)は、上図の様に辺BCに垂直であり、長さが2mである。
(証明おわり)

【解答(その2)】
先ず、ベクトルbとcを、外心から引いたベクトルAとBとCであらわす。
この式を、大きさRが等しいベクトルAとBとCの内積であらわし、式を変換する。
(証明おわり)

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