2018年10月31日水曜日

分母がsin(B+C)の三角関数分数式変換公式

これは、ここをクリックした先のページの問題の解答です。

【公式1】 
分数式の分母が0になる場合を除き、
角度Bと角度Cに関して、以下の式1:
が成り立つ事を証明せよ。

【証明開始】
先ず、三角関数の和と積の公式で式1の左辺を以下のように変形する。
(証明おわり)

【公式2】 
分数式の分母が0になる場合を除き、
角度Bと角度Cに関して、以下の式2:
が成り立つ事を証明せよ。

【証明開始】
先ず、三角関数の和と積の公式で式2の左辺を以下のように変形する。
(証明おわり)

【公式3】 
分数式の分母が0になる場合を除き、
角度Bと角度Cに関して、以下の式3:
が成り立つ事を証明せよ。

【証明開始】
先ず、三角関数の和と積の公式で式3の左辺を以下のように変形する。
以下の式はcosの和と積の公式から直接導き出すこともできる
(証明おわり)

【公式4】 
分数式の分母が0になる場合を除き、
角度Bと角度Cに関して、以下の式4:
が成り立つ事を証明せよ。

【証明開始】
先ず、三角関数の和と積の公式で式4の左辺を以下のように変形する。
以下の式はcosの和と積の公式から直接導き出すこともできる
(証明おわり)

【公式5】 
分数式の分母が0になる場合を除き、
角度Bと角度Cに関して、以下の式5:
が成り立つ事を証明せよ。

【証明開始】
先ず、三角関数の和と積の公式で式5の左辺を以下のように変形する。
(証明おわり)

【公式6】 
分数式の分母が0になる場合を除き、
公式4の右辺を、以下の式6に変形しなさい。

【証明開始】
(証明おわり)

(補足)
この式6は、以下の様に解釈できる。


(よって、式7が成り立つ)
よって、式6が成り立つ。
以上から、
△QMNが△BHCに相似であることによって、
式6が成り立つ。

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2018年10月28日日曜日

三角形の頂角の二等分線の長さに係る証明

これは、ここをクリックした先のページの問題の解答です。

【問1】 
上の三角形において、
三角形ABCの外接円の半径をRとすると、以下の式1:
が成り立つ事を証明せよ。

【証明開始】
先ず、以下の式を三角関数であらわす。
次に、以下の式を三角関数であらわす。
よって:
(証明おわり)

(補足)
 この証明問題は、三角形の頂角の2等分線の長さmを以下の2つの導き方で得た式を比較する問題でした。
 以下で、第1の導出方法を記載します。
上の図の2つの式を以下の式に変形します。
ここで、以下の関係が成り立ちます。
この関係を式1に代入する。
(公式の第1の導出おわり)

(第2の導出) 
先ず、以下の関係を思い出します。
すなわち、bc=2Rhです。
次に、高さhとmとの間に以下の関係があります。
高さhを使うとmは以下の様に求められます。

(公式の第2の導出おわり)
 これを見ると、この長さmの2つの導出方法で得た式が等しい事を証明するために必要な計算量は、
それぞれの式を導き出すのに必要な計算量を合計したぐらいの計算量が必要でした。
 そのため、式3というmの解を求めれば、その解から、その解に等価な式2の解が得られるだろうという予想は、外れている事が分かりました。

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2018年10月3日水曜日

サイコロの目が2種類出る確率

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問題】
1個のサイコロを4回投げる時、出る目の最小値が1、かつ最大値が6である確率を求めよ。


【解答1】
全部の場合の数は
6の4乗=1296通り
あります。

出る目の最小値が1、かつ最大値が6である場合は:
(1)1が先に出て6が後に出る場合
(2)6が先に出て1が後に出る場合
の2つに分けられ、両者の場合の数は同じです。
(1)の場合の数を数えて、2倍すれば、全部の場合の数になります。
1も6も出無い目の出方をNとします。それは4つの場合があります。
6が出無い目の出方をTとします。それは5つの場合があります。
どの目が出ても良い目の出方をAとします。6つの場合があります。
(1)の場合の目の出方は:
この場合を生じる樹形図の、独立した各枝の太さ(場合の数)を数え上げます。

1,6,A,A: 6×6通り=36
1,T,6,A: 5×6通り=30
1,T,T,6: 5×5通り=25
N,1,6,A: 4×6通り=24
N,1,T,6: 4×5通り=20
N,N,1,6: 4×4通り=16
合計151通り。

全部の場合の数は、この2倍だから、302通り。
よって、求める確率Pは
P=302/1296=151/648
(解答おわり)


【解答2】
以下の様に事象を分離した樹形図を書きます。
下図の縦線は、○印で交差する横線の樹形図の枝を束ねた部分的枝をあらわします。
上図の様に、すぐ分かる確率を、図に書き込みます。
この図から、それ以外の2つの事象の確率も分かるので図に書き込みます。
これらの確率が分かると、
求める事象「どこかで1が出て6も出る事象」の確率Pも分かりますので、それを図に書き込みます。
求める事象「どこかで1が出て6も出る事象」の確率Pは、以下の様に計算できます。
(解答おわり)

 この問題は、答えが同じ以下の問題を易しくした問題であると考えます。
【問2】
 1個のサイコロを投げて、1の目と6の目が出たらサイコロを投げるのを止めるものとする。その場合に、サイコロの投げ回数が4回以内になる確率を求めよ。


 この問2の様に難しくした問題を解く場合も、
条件が成立してサイコロを投げるのを止めた後でも空投げをする事にして、その空投げは、
「どの目が出ても良い目の出方A」を実行するものとします。この空投げは、6つの場合があります。
この空投げAを、サイコロを投げるのを止めた後でも実行する事にして問題を易しくして解くと良いと考えます。

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