2024年2月26日月曜日

3つの空間ベクトルが同一平面上にある条件

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
空間内の4点O(0,0,0),A(1,2,5),B(2,5,1),C(1,1,k)が同一平面上にあるとき、
kの値を求めよ。
 言いかえると、直線OAと直線BCが同一平面にあるときkの値を求めよ。
 更に言いかえると、3つのベクトルOAとベクトルBCとベクトルABが同一平面にあるときkの値を求めよ。

【解答】
 4点OABCが同一平面上にある場合、ベクトルOAとベクトルOBとベクトルOCが同一平面上にあります。その条件を使って以下のように解くことができます。

ベクトルOAとベクトルOBとベクトルOCは以下の式であらわせます。

そして、ベクトルOAとベクトルOBとベクトルOCが同一平面上にある条件は、(ベクトルOAとベクトルOBが平行でないときは)以下の式(4)であらわせます。

この式(4)を以下のように解きます。



これで、パラメータkの値が求まった。
(解答おわり)

【問2】
問1の解のkの値の直線OCと直線ABの交点PをあらわすベクトルOPを求めよ。

【解答】
 先ず、以下の式が成り立つ。

ベクトルOPを以下の2通りにあらわす。

この2つのあらわし方のベクトルOPを等しいとする下のベクトル方程式(25)を記述して解く。
(ただし、下のベクトル方程式(25)が解を持つためには、3つのベクトルOA,AB,OCが同一平面上にあることが必要です)

(解答おわり)

【問3】
 空間内の4点A,B,C,Pが同一平面上にある場合に、各点の位置ベクトルの間にある関係を求めよ。

【解答】
 空間内の4点ABCPが同一平面上にある場合、空間ベクトルABと空間ベクトルACと空間ベクトルAPが同一平面上にある。
 空間ベクトルABと空間ベクトルACと空間ベクトルAPが同一平面上にある条件は、(ベクトルABとベクトルACが平行でないときは)以下の式(1)であらわせる。  

ここで、空間内の点A,B,Cの位置ベクトルを以下の式であらわす。

そうすると、空間内の点Pの位置ベクトルOPは、以下の式であらわせる。

ここで、この式のベクトルの係数の間に以下の関係が成り立つ。

この式は、空間内の4点A,B,C,Pが同一平面上にある場合に必ず成り立つ必要条件である。
(必要条件)

 次に、係数の和が1となることが、空間内の4点A,B,C,Pが同一平面上にあるための十分条件でもあることを示す。
先ず、以下の式(2)と(3)が成り立つものとする。

すなわち、式(2)と(3)が成り立つ場合に、空間ベクトルABと空間ベクトルACによって空間ベクトルAPがあらわされる式(4)が成り立つ。式(4)は、空間内の4点A,B,C,Pが同一平面上にある条件である。
よって、式(2)と(3)が成り立つことは、空間内の4点A,B,C,Pが同一平面上にあるための十分条件である。
(十分条件)
(解答おわり)

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2024年2月20日火曜日

空間図形の面と直線の交点(2)

このページは、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問2】
四面体OABCがあり、

とし、点Dを、以下の式(1)で定める。

点Xは、三角形ABCの辺上または内部にあるものとして、以下の式(2)で定める。

このとき、直線DXと平面OABとの交点Pの位置をあらわすベクトルOPを求めよ。

【解答】
 先ず、問題をあらわす図を書く。

ここで、以下の式(3)(4)が成り立つ。

この式(3)(4)の変数p1,p2,uを 以下の計算で求める。

この式(5)と式(3)を連立して、ベクトルa,b,cの係数を合わせて、以下の連立方程式を得る。

ここで式(8)からuが以下の式(9)であらわせる。

この式(9)を式(7)(8)に代入して、p1,p2を以下の計算で求める。

ベクトルOPの解は、式(3)であらわせ、そのベクトルの係数は式(10)(11)であらわせる。
(解答おわり)

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