2025年9月30日火曜日

2直線の交点の軌跡

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 実数aがa≧0の範囲で変化するとき、xy平面上での2直線

の交点の軌跡を求め、図示せよ。

【解1】
x≠0 の場合、(2)より、

(4)を(1)に代入する。

両辺にxを掛け算する。

次に、この式(5)の円の方程式の範囲を、式(3)を満足する範囲に制限する。
式(2)は点B(0,1) を通る直線をあらわし、その直線の傾きは、以下の式(6)であらわさせる。式(3)に従って、その傾きの範囲が式(6)の不等号で制限される。その傾きの制限が式(5)の円の方程式の範囲を制限する。


上図のように、軌跡上の点P(x,y) と点Bとを結ぶ直線の傾きが式(6)で制限されるので、結局、点P(x,y) のx座標とy座標が以下の式(7)(8)で制限される。

そのため、求める軌跡は上図の円の実線の部分になる。
(解1おわり)

【解2】

 式(1)の直線の式は、下図の点A(1,0) を通る直線(11)の式に変形できる。直線(11)は、傾きが(1/a)の直線である。a=0のときは、y軸に平行な直線になる。
 式(2)の直線の式は、下図の点B(0,1) を通る直線(12)の式に変形できる。直線(12)は、傾きが(-a)の直線である。a=0のときは、x軸に平行な直線になる。


 軌跡上の点を点P(x,y) とする。式(11)であらわす直線APの傾き(1/a) と、式(12)であらわす直線BPの傾き(-a)の積が(-1)になるので、直線APと直線BPは直交し、
∠APB=90°
になる。
そのため軌跡上の点Pは、線分ABを直径とする円上の点になる。
a=0の場合に、点Pは点C(1,1) になる。
a>0の場合に、
(直線BPの傾き)<0
なので、点Pは、a(≧0)が大きくなるにつれて、上図の円の点Cから右回りに原点O(0,0) まで向かう。点Pは原点Oの近傍まで近づき、原点Oには達さない。
結局、点Pのx座標値とy座標値に関して、以下の式(7)と(8)が成り立つ。

求める軌跡は上図の円の実線の部分になる。
(解2おわり)

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2025年9月5日金曜日

三角形の外接円の半径と内接円の半径の関係

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
三角形DEFに外接する円の半径R2と、内接する円の半径Rの関係を求めよ。


【解答】
三角形DEFの内接円の半径をRとする。
それは、三角形ABCの外接円の半径でもある。


(解答おわり)

リンク:  
三角形の三角関数の3重積と3項和の公式
三角形の三角関数の3重積と3項和の公式(2)
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2025年8月16日土曜日

三角形の三角関数の公式

《重要な計算公式》
cosの三角関数を半角の三角関数の積に変換する場合に、

上記の2つの式のどれかを使って半角の三角関数の積に変換すべし。

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。


【問1】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ
sin(A+B)=sin(C)

【証明開始】
sin(A+B)
=sin(π-C)
=-sin(-C)
=sin(C),
(証明おわり)

【問2】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ
cos(A+B)=-cos(C)

【証明開始】
cos(A+B)
=cos(π-C)
=-cos(-C)
=-cos(C),
(証明おわり)

【問3】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ



【証明開始】
sin((A+B-C)/2)
=sin((A+B+C-2C)/2)

=sin((π/2)-C)
=cosC

(証明おわり)
 他の式の証明も同様である。

【問4】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。
sin(A+B-C)=sin(2C)
sin(B+C-A)=sin(2A)
sin(C+A-B)=sin(2B)

【証明開始】
sin(A+B-C)
=sin(A+B+C-2C)

=sin(π-2C)
=sin(2C)

(証明おわり)
他の式の証明も同様である。

【問5】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。
cos(A+B-C)=-cos(2C)
cos(B+C-A)=-cos(2A)
cos(C+A-B)=-cos(2B)

【証明開始】
cos(A+B-C)
=cos(A+B+C-2C)

=cos(π-2C)
=-cos(-2C)
=-cos(2C)

(証明おわり)
他の式の証明も同様である。

上の公式を直ぐに導き出せるようにしておくと、三角形の三角関数の式の証明がやさしくなります。

【問6】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。
2cosAsinC=sinB+sin(C-A),

【証明開始】
2cosAsinC
=sin(A+C)+sin(C-A)
=sinB+sin(C-A),
(証明おわり)

【問7】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。
2cosAcosC=-cosB+cos(A-C),

【証明開始】
2cosAcosC
=cos(A+C)+cos(A-C
=-cosB+cos(A-C),
(証明おわり)

【問9】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。
2sinAsinC=cosB+cos(A-C),

【証明開始】
2sinAsinC
=-cos(A+C)+cos(A-C)
=cosB+cos(A-C),
(証明おわり)

【問10】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。



【証明開始】

また、

(証明おわり)

【問11】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。



【証明開始】

また、

(証明おわり)

【問12】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。



【証明開始】

また、

(証明おわり)

【問13】三角形ABCの角度の以下の公式を証明せよ。



【証明開始】

また、

(証明おわり)

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2025年8月5日火曜日

3次方程式が重根を持つ条件

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

【難問1】三次の方程式
+ax+b=0 (式1)
の根が重根を持つ場合に、パラメータaとbの間に成り立つ関係を求めよ。
(注意:どの3次方程式も変数を変換することでこの形の式に帰着できる)


(解答の方針)
この問題は、
方程式
f(x)=0 (式2)
が重根を持つ場合に以下の関係が成り立つという知識が無いと解くのがとても難しい問題ではないかと思います。

方程式2の重根の解x=αにおいて、
f’(α)=0 (式3)
が成り立つ。
すなわち、方程式2を微分した方程式の解も、その重根の解x=αと同じ解を持つ。
これは、以下のようにして証明できます。
(証明開始)
f(x)=(x-α)g(x)
という式であるとすると、この式を微分すると以下の式が得られる。
f’(x)=2(x-α)g(x)+(x-α)g’(x)
=(x-α){2g(x)+(x-α)g’(x)}
よって、
f’(α)=0 (式3)
が成り立つ。
(証明終わり)

そのため、
f(x)=x+ax+b=0 (式1)
の根が重根を持つ場合に、
f’(x)=3x+a=0 (式4)
の根の1つが、式1の根と等しい。
そのため、
式1と式4を連立させて、両式がともに成り立つxの値が、式1の重根である。
この公式を知っていれば、この問題は解ける。

【解答1】
(1)
f(x)=x+ax+b=0 (式1)
の根が重根を持つ場合に、
f’(x)=3x+a=0 (式4)
の根の1つが、式1の根と等しい。
そのため、
式1と式4を連立させて、両式がともに成り立つxの値が、式1の重根である。
(2)
3(式1)-(式4)xを計算する。
3x+3ax+3b-(3x+ax)=0
3ax+3b-ax=0
2ax+3b=0 (式5)
(3)
a≠0の場合は、
x=-3b/(2a) (式6)
このxの値が重根である。
(4)
a=0の場合は、
式5より、
b=0
すなわち、a=b=0の場合に、式1も式4もx=0を解に持つ。
(5)
式6のxの値を式4に代入する。
3(-3b/(2a))+a=0
(27/4)(b/a)+a=0
27b+4a=0 (式7)
式7は、a=b=0の場合も含んでいる。
(6)
式6のxの値を式1に代入する。
(-3b/(2a))+a(-3b/(2a))+b=0
-(27/8)(b/a)-(3/2)b+b=0
-(27/8)(b/a)-(1/2)b=0 
-27(b/a)-4b=0
27(b/a)+4b=0
27b+4ba=0
b(27b+4a)=0
b=0
or
27b+4a=0 (式7)
再び式7を得た。
(7)
よって、パラメータaとbの間に成り立つ関係は、 
27b+4a=0 (式7)
である。おぼえ易い式に変形すると、
(b/2)+(a/3)=0 (式7’) 
これが、式1が重根(3重根も重根の一種として)を持つ条件である。この式の左辺の式は、3次方程式の判別式である。
(解答おわり)

【解答2】 
 式1が重根を持つ場合は、式fと、それを微分した式f’≡gが共通因数を持つ。
 共通因数を持つ式fと式gをユークリッドの互除法で余りを計算すると、余りの式は割り切れる結果、余りの定数項が0になる。
そのため、以下のように、ユークリッドの互除法で余りの定数項を計算する。
(1)先ず、f’≡gを計算する。
このfをgで割り算した余りの式hを計算する。
 次にgをhで割り算した余りの定数項の式kを計算する。
(ただし、a≠0とする)

fとgが共通因数hを持つので、式gはhで割り切れ、余りの定数項kは0になる。
よって、以下の式が成り立つ。
解答1で求めた解の式7と同じ式a-5が得られた。この式は3次方程式の判別式である。
(a=0の場合)
 重根を持つ条件は、b=0である。
これは、式a-5に当てはまっている。
その場合にx=0で3重根を持つ。
(解答おわり)

(コメント)
ここで、3次方程式1の判別式Dは、
D≡-(b/2)-(a/3)
であり、
D=0の場合に式1は重根を持ち、
D>0の場合に式1は3つの実数根を持つ。

この判別式Dは、以下の様にすると思い出し易い。
式1をyとして、
yの微分に-1を掛けた式8を考える。
そして、その式8のxに、
式1が重根を持つ場合には重根の絶対値をあらわす
を代入して式9を計算する。
その式9:
yの微分に-1を掛けた式≧0
が、式1の根が全て実数になる条件式であると覚える
と、判別式Dを思い出し易い。

この式9を展開すると以下の式10になります。
この式10を以下の様に変形することで判別式Dが導き出せます。
 こうして、式11の判別式Dが導き出せた。
(参考)
「3次方程式で1つの根がわかっている場合の残りの根」

【問2】三次の方程式


の根が重根を持つ場合に、パラメータcのみが未知数の場合にcの値を求めよ。

【解答】
 式(1) が重根を持つ場合は、式f(x) と、それを微分した式f’(x) が共通のxの値で成り立つ。そのxの値が重根の値である。

 そのため、以下のように、式(1)と式(2)を連立してパラメータcの値を計算する。

(問2の解答おわり)

【難問3】三次の方程式


の根が重根を持つ場合に、パラメータkのみが未知数の場合にkの値を求めよ。

【解答】
 式(1) が重根を持つ場合は、式f(x) と、それを微分した式f’(x) が共通のxの値で成り立つ。そのxの値が重根のxの値である。

 共通のxの値を持つ式f(x) と式f’(x) を連立することで、以下のように、パラメータkの値を計算する。

(問3の解答おわり)

【難問4】三次の方程式


の根が重根を持つ場合に、パラメータaのみが未知数の場合にaの値を求めよ。

【解答】
 式(1) が重根を持つ場合は、式f(x) と、それを微分した式f’(x) が共通のxの値で成り立つ。そのxの値が重根のxの値である。

 共通のxの値を持つ式f(x) と式f’(x) を連立することで、以下のように、パラメータaの値を計算する。

(問4の解答おわり)

【難問5】三次の方程式


の根が重根を持つ場合に、パラメータa、k、cの間に成り立つ関係を求めよ。

【解答】
 式(1) が重根を持つ場合は、式f(x) と、それを微分した式f’(x) が共通のxの値で成り立つ。そのxの値が重根のxの値である。

 共通のxの値を持つ式f(x) と式f’(x) を連立することで、以下のように、パラメータa、k、cの関係式を求める。



(この式の左辺は3次方程式の判別式である)
この式に、分母の最大の項を掛け算する。

式(8)が求める、パラメータa、k、cの間に成り立つ関係(判別式=0となる関係)である。
(問5の解答おわり)

リンク:
3次方程式の3つの解が全て実数解である条件
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