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2008 年 筑波大学(前期) 【大問6】
【難問】放物線 C : y=x2 上の異なる 2 点 P(t, t2); Q(s, s2) (s<t) における接線の交点を R(X, Y) とする.
(1) X, Y を t, s を用いて表せ.
(2) 点 P, Q が ∠PRQ = π/4 を満たしながら C 上を動くとき,点 R は双曲線上を動くことを示し,かつ,その双曲線の方程式を求めよ.
【解答】
放物線の接線の傾きy’は微分で求められる以下の式(2)であらわせる。
y’=2x (式2)
そのため、接点Qで接する接線の式が以下の式(3)であらわせ、接点Pで接する接線の式が以下の式(4)であらわせる。それらの接線が点R(X,Y)を通るので、その座標X;Yでそれらの式をあらわす。
式(5)と(6)で、X;Yをsとtであらわした、
式3の接線と式4の接線がπ/4=45°で交わる条件は、ベクトルRPとベクトルRQが45°を成すことである。そのためベクトルを求めて、その内積を計算する。
この2つのベクトルの内積の式を計算する。
この式(9)が成り立つために、上記の式(10)の条件が必要である。
この式(9)を以下のように変形する。
この式を式(5)と式(6)を代入して変形する。
交点R(X,Y)は、この式(14)で表される放物線上にある。
(解答おわり)
《補足》
「点Rは双曲線上を動く」という問題の意味は、
得られた双曲線の全ての枝の上を動くわけではなく、
の条件を満足する、双曲線の下の枝の上だけを動く。
以下では、その枝の点R(X,Y)の座標に対応する接点PとQのx座標のtとsを与える式を求める。
式(5)と式(6)から、tとsを解にする2次方程式が式(16)で得られる。
この式(17)と式(14)から以下の式が得られる。
こうして、tをXとYの式(19)であらわした。
この式(19)を式(5)に代入してsをあらわす式(20)を得る。
この式(19)と式(20)により、双曲線の下の枝の全ての点R(X,Y)の座標に対応する接点PとQのx座標のtとsが存在した。
このため、点Rの軌跡は、双曲線の下の枝の全ての点を通る。
リンク:
放物線の直交接線の交点の軌跡
高校数学の目次
2008 年 筑波大学(前期) 【大問6】
【難問】放物線 C : y=x2 上の異なる 2 点 P(t, t2); Q(s, s2) (s<t) における接線の交点を R(X, Y) とする.
(1) X, Y を t, s を用いて表せ.
(2) 点 P, Q が ∠PRQ = π/4 を満たしながら C 上を動くとき,点 R は双曲線上を動くことを示し,かつ,その双曲線の方程式を求めよ.
【解答】
放物線の接線の傾きy’は微分で求められる以下の式(2)であらわせる。
y’=2x (式2)
そのため、接点Qで接する接線の式が以下の式(3)であらわせ、接点Pで接する接線の式が以下の式(4)であらわせる。それらの接線が点R(X,Y)を通るので、その座標X;Yでそれらの式をあらわす。
式(5)と(6)で、X;Yをsとtであらわした、
式3の接線と式4の接線がπ/4=45°で交わる条件は、ベクトルRPとベクトルRQが45°を成すことである。そのためベクトルを求めて、その内積を計算する。
この2つのベクトルの内積の式を計算する。
この式(9)が成り立つために、上記の式(10)の条件が必要である。
この式(9)を以下のように変形する。
この式を式(5)と式(6)を代入して変形する。
交点R(X,Y)は、この式(14)で表される放物線上にある。
(解答おわり)
《補足》
「点Rは双曲線上を動く」という問題の意味は、
得られた双曲線の全ての枝の上を動くわけではなく、
の条件を満足する、双曲線の下の枝の上だけを動く。
以下では、その枝の点R(X,Y)の座標に対応する接点PとQのx座標のtとsを与える式を求める。
式(5)と式(6)から、tとsを解にする2次方程式が式(16)で得られる。
この式(17)と式(14)から以下の式が得られる。
こうして、tをXとYの式(19)であらわした。
この式(19)を式(5)に代入してsをあらわす式(20)を得る。
この式(19)と式(20)により、双曲線の下の枝の全ての点R(X,Y)の座標に対応する接点PとQのx座標のtとsが存在した。
このため、点Rの軌跡は、双曲線の下の枝の全ての点を通る。
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放物線の直交接線の交点の軌跡
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