以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。
【問1】
【問1】
原点Oを中心にするX軸方向の半径をaとしY軸方向の半径をbとする楕円に対して、
その楕円上の点A(x1,y1)から引いた接線と、
点B(x2,y2)から引いた接線の交点P(x,y)の位置ベクトルを求めよ。
【解1】
楕円の方程式と接線の方程式を、ベクトルの内積の方程式に変換する。
これらのベクトルは、以下の図の関係にある。
ここで、以下の式が成り立つ。
また、ひし形の対角線の直交の公式から、以下の式が成り立つ。
この係数kを以下の計算で求めて、点P’の位置ベクトルを求める。
これから、点Pの位置ベクトルを求める。
(解1おわり)
(補足)
こうして、解1によって、楕円の2接線の交点(極点P)の位置座標がベクトルの計算によって求められた。この計算を楕円の方程式から直に計算していくと、点Pの位置座標は求められはするが、この解の形とは異なる形の式であらわされる解が求められる。その解からは、点Pの位置が直線OM上にあることが直ぐには分からない。その解は、円の極の座標の解の変換の処理をして式の形を変換する必要がある。極点Pの解を求めるのは、点Pの位置が直線OM上にあることが直ぐに分かる形の式が最初に得られるので、以上のベクトルの計算をすることが望ましい。
以下では、実際に楕円の方程式から直に計算すると、どのような計算になるかを、解2で示す。その計算において、その解の変換処理には、2重平行四辺形の面積の公式を使うかわりに、ひし形の対角線のベクトル変換の公式を使って、解の形を直接的に変換する。
【解2】
楕円を上図の円に写像して考える。
その楕円上の点A(x1,y1)から引いた接線と、
点B(x2,y2)から引いた接線の交点P(x,y)の位置ベクトルを求めよ。
【解1】
楕円の方程式と接線の方程式を、ベクトルの内積の方程式に変換する。
これらのベクトルは、以下の図の関係にある。
ここで、以下の式が成り立つ。
また、ひし形の対角線の直交の公式から、以下の式が成り立つ。
この係数kを以下の計算で求めて、点P’の位置ベクトルを求める。
これから、点Pの位置ベクトルを求める。
(解1おわり)
(補足)
こうして、解1によって、楕円の2接線の交点(極点P)の位置座標がベクトルの計算によって求められた。この計算を楕円の方程式から直に計算していくと、点Pの位置座標は求められはするが、この解の形とは異なる形の式であらわされる解が求められる。その解からは、点Pの位置が直線OM上にあることが直ぐには分からない。その解は、円の極の座標の解の変換の処理をして式の形を変換する必要がある。極点Pの解を求めるのは、点Pの位置が直線OM上にあることが直ぐに分かる形の式が最初に得られるので、以上のベクトルの計算をすることが望ましい。
以下では、実際に楕円の方程式から直に計算すると、どのような計算になるかを、解2で示す。その計算において、その解の変換処理には、2重平行四辺形の面積の公式を使うかわりに、ひし形の対角線のベクトル変換の公式を使って、解の形を直接的に変換する。
【解2】
楕円を上図の円に写像して考える。
接点A’とB’とに、以下の式2と3が成り立つ。
楕円の接線の公式により、接点AとBとの2つの接線は、以下の式4と5であらわせる。
式4と5を連立させて、2つの接線の交点P(x,y)を求める。
この式(6)(7)から、点P’に対して以下の式(8)が成り立つ。
この式の各ベクトルは以下の式で定義されている。
ここで、ひし形の対角線のベクトル変換の公式により、以下の式(9)が成り立つ。
この式(9)を式(8)に代入して、以下の式を得る。
(第2の解おわり)
リンク:
円の極の座標の解の変換
高校数学の目次
楕円の接線の公式により、接点AとBとの2つの接線は、以下の式4と5であらわせる。
式4と5を連立させて、2つの接線の交点P(x,y)を求める。
この式(6)(7)から、点P’に対して以下の式(8)が成り立つ。
この式の各ベクトルは以下の式で定義されている。
ここで、ひし形の対角線のベクトル変換の公式により、以下の式(9)が成り立つ。
この式(9)を式(8)に代入して、以下の式を得る。
(第2の解おわり)
リンク:
円の極の座標の解の変換
高校数学の目次
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