2026年5月24日日曜日

整数係数の因数に因数分解できる多項式の因数分解

以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。

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▷因数分解のための連立方程式の1つの解のみを求める計算技術

【問1】
 以下の4次式を因数分解せよ。



【解答】
(解答の方針)
 以下のような整数係数の因数の積であらわせると考える。


この方針で、先ず、以下の計算をする。

因数定理により因数が求められた。この因数で因数分解する。


以上をまとめて、元の関数の因数分解を完成させる。

(解答おわり)

《4次式を2次式の積へ因数分解する方法》
 4次式を2つの2次式の積に因数分解する方法を以下に示す。

(補足)式(6)のbの計算式は、以下の計算で導き出せる。


【問1の第2の解】


(この条件が成り立っていなければ、この解き方での解を見つけるのが難しい)
問1の4次式は、以下のようにして、2次式の積に因数分解する。


(第2の解おわり)

【問2】
 以下の4次式を2つの2次式の積に因数分解せよ。


【解答】

以下のようにして、2次式の積に因数分解する。

(解答おわり)

【問3】
 以下の4次式を2つの2次式の積に因数分解せよ。


【解答】

以下のようにして、2次式の積に因数分解する。
以下で、式(7)が成り立つように式(6)でbの値を定める。

(解答おわり)

【問4】
 以下の4次式を2つの2次式の積に因数分解せよ。


【解1】
 cの値を順次に変えて、ぴったり合う解になるまで試行する。以下のように、ぴったり合う解を得て、2次式の積に因数分解する。

(解1おわり)

【解2】
 解1では、cの値を順次に変えて、ぴったり合う解になるまで試行した。しかし、限られた個数の整数解の候補であっても、その候補の数が多ければ、多くの候補をいちいち確認しなければならない。それでは大変である。それよりは、方程式を解いて整数解を求める方が現実的である。整数解を持つことが分かっている方程式は容易に解ける。そういう方程式を解くことが望ましい。



この式のsの1つの整数解を求める。その整数解は、式(1)のxの1つの有理数解を求める場合よりも簡単に求めることができる。

こうして整数解のcが求められた。

(解2おわり)

《xの4乗の項の係数が1では無い式の因数分解》
 この因数分解の解の整数係数a,b,cも、以下のようにして求められる。


 先ず、この式(10)の整数解sを求める。
次に、その整数解sを使って以下の計算をする。

この方程式(12)のzの整数解αとβを求める。
その整数解を使って以下の計算をする。

式(13)に式(12)のβを代入してcとaの比を得る。その比を使って整数aとcを定める。次に整数bを、式(6)(7)を使って求める。
(解答おわり)

〘補足〙
 以上の解き方は、整数係数の因数の2次式に因数分解する場合だけでなく、一般の4次方程式の解を求める場合にも利用できる。式(10)は3次方程式になった。3次方程式の解の公式を使って式(10)を解くことにして、一般の4次方程式を解くためにも、この方法が使える。

【問1の第3の解】
 問1を、上記の解き方を使って以下の様に解く。

この式(20)のsの1つの整数解を求める。その整数解は、式(1)のxの1つの有理数解を求める場合よりも簡単に求めることができる。
そのsの1つの整数解は以下の値である。


(第3の解おわり)

《因数分解のための連立方程式の1つの解のみを求める計算技術》
【問5】
 以下の4次式を因数分解せよ。


【解1】
 以下の式のように、因数分解すべき関数を変数aの関数f(a) と考えて、式をaに関して整理して式(1) を得る。

この式(1)を、パラメータbに関する整式g(b),c(b),h(b)を係数とする以下の形の式に因数分解しようと考える。ここで、式g(b),c(b),h(b)はbに関する整式(単純な式)であることに留意して計算を進める注意が必要である。

この式(2)と先の式(1)が同じ式になるように、変数aの3次の項の係数を比較し、2次の項、1次の項の係数を比較し、変数aに係る定数項を比較して、以下の連立方程式(3)(4)(5)を得る。

ここで、因数分解の目的のためには、連立方程式(3)(4)(5)の全部の解を求める必要は無く、解の1つを求めるだけで良い。


この式(8) を成り立たせる(パラメータbの整式)cとgが、以下の単純な式(9)(10)であらわされると仮定する。(解を仮定して方程式の解の1つを求める計算技術)

(注意:この仮定をせずに、式g,c,hがパラメータbの整式であるという条件を厳密に適用して連立方程式を解くことでも、結局は式(9)(10)の解が得られるが、その計算は煩雑になる)

この式(9)(10)が解として正しいかを判定するために、式(9)(10)を式(4)に代入して、hの式を得て、そのhの式が、式(6)や式(7)から得られるhの式と同じになるかを確認する。

この式(11)は、式(6)や式(7)から得られるhの式と同じになった。よって、式(9)(10)(11)が、連立方程式(3)(4)(5)の解の1つである。

(解1おわり)

【解2】
 しかしながら、解1の計算技術は、あまりにも技巧的すぎて、問題の答案の採点者には理解されにくい。そのため、解答用紙には、以下のように、この解1で求めた因数分解の式を逆に展開して元の式を得る。そして、その式の最後の行を最初に書いて、逆に式を書いていき、最後に解答の因数分解の式を書く式を書いて、因数分解の解答として書けば良い。

それは、発想の順では無いが、解答の式としてはつじつまが合っているので、それを解答として記述すれば良い。

(解2おわり)

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