2026年3月17日火曜日

座標値が整数の点の集合を求める問題

このページは、ここをクリックした先の問題の回答です。

【問1】実数のmの値が変化するとき、2直線
2mx-y+m=0 (直線1)
x+my-1=0  (直線2)
の交点P(X,Y)で、座標値が整数である点を求めよ。

【問2】実数のmの値が変化するとき、2直線
mx-y+m=0 (直線1)
x+my-1=0  (直線2)
の交点P(X,Y)で、座標値が整数である点を求めよ。

【問題の解説】
 数XとYとが整数であると定義されている問題では、当初の命題が、更に、有限個の点(X,Y) の集合を列記した命題に同値変形される。

 特に、上記の問1と問2の解答は、同じ有限個の点(X,Y) の集合になる特徴がある。

【問1の解答】



以下で、方程式(6) を方程式(7) に変形する。

変形した方程式(7) を使って命題Eをあらわす。

この命題Eに係わる方程式(7) は以下のグラフをあらわす。

このグラフから求めた解は、以下の命題Fになる。

結局、命題Aは命題Fに同値変形された。

(問題1の解答おわり)

 この命題Fがあらわす有限個の点(X,Y) の集合にあてはまる方程式は、方程式(7) 以外にも存在し得る。

問題2の以下の命題Gに係わる方程式がそうである。

なぜなら、問題2の命題Gを同値変形すると、以下の命題Hが得られるからである。
【問題2の解答】


この命題Hに係わる方程式(8) は以下のグラフをあらわす。

そして、このグラフから求めた解は命題Fになる。

(問題2の解答おわり)

 命題Gは命題Fに同値変形される。

命題G(命題H)に係わる方程式(8) は、命題Fがあらわす点(X,Y) の集合に同値変形されるが、方程式(8) は、命題Aに係わる方程式(7) とは、同じ有限個の点(X,Y) の集合をあらわす、という共通点しかない。
命題Aと命題Gが等価(同値)であっても、その有限個の点(X,Y) の集合をあらわす方程式(7) も方程式(8) も、座標の値が整数の点(X,Y) 以外の余分な情報を含んでいる。その余分な情報があるので、方程式(7) と方程式(8) は互いに変換されない。その状況では、方程式(7) も方程式(8) も、いずれの方程式も、命題Aの本質を表現する基本的な式ではない。方程式(7) も方程式(8) も、いずれの方程式も、「座標の値が整数の点(X,Y) 」という前提条件と結び付けられることで、余分な情報が消え、点の集合をあらわす命題Fという必要十分な情報になる。
 そのように、「以下の式を満足する(整数の)点(X,Y) の集合」と言う言葉は大切な情報なので、たとえ冗長であっても、なるべく、消さずに残しておくことが望ましい。

リンク:
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