これは、ここをクリックした先の問題の解答です。
ページ内リンク:
▽解の推測の計算
▽一番簡単な解き方の秘訣
▽第1の解
▽解の変形
▽第2の解
【問0】三角形の垂心Oの位置ベクトルをもとめよ。
この問題をもっと易しい問題に変換して解きます。
【問1】以下の直角三角形の垂心Oの位置ベクトルをもとめよ。
このように簡単化した問題は、すぐ上の式であらわしたベクトルDOの長さmの解
m=h
があります。
もう1つのやさしい問題を解きます。
【問2】以下の直角三角形の垂心Oの位置ベクトルをもとめよ。
このようにベクトルDOの長さmが0になる条件が成り立っている場合では、その条件の場合に値が0になる辺a1とa2の積の項と他の何かの項(?)の積でベクトルDOの公式を推測します。他の何かの項(?)は未だ分からないでも良いと判断します。
次に、問1の条件が成り立っている時に、問2で推測したベクトルDOの長さmの公式が問2で得た解に等しくなるように、他の何かの項(?)を定めて以下の式を求めました。
こうして、上の式のように、ベクトルDOの長さmの公式をハッキリした式で推測しました。
また、この推測の結果は、この公式を導き出すための基準にするベクトルはベクトルaとそれに垂直なベクトルを基準にしたら良いと示唆するという重要な指針(計算のガイド)を含んでいます。
これで得た公式は推測であって、本当にこの式になるかの確証があるわけではありません。
しかし、これで、公式の答えを予測できたので、正式な計算で公式を計算する道しるべができたという意味があります。
このように、答えを予測する計算は、初めて未知の問題を解くときに大切な一歩であり、必要な計算です。是非、答えの予測計算を心がけて欲しいと思います。
次に、正式な計算方法でこの公式を求めます。
【一番簡単な解き方の秘訣】
(あるベクトルBOとbが互いに垂直であるという条件のある図形の問題を解くときは、
(1)それらのベクトルBOとbを、互いに垂直な単位ベクトルxとyの合成であらわして、
(2)そして、ベクトルBOとbが垂直である条件として内積が0であるというベクトル方程式を作って計算すると、
計算が一番簡単になります。)
【第1の解】
ここでは、この一番簡単な解の秘訣に従わないで、問題を解いてみます。すなわち、ここでは、「(1)それらのベクトルBOとbを、互いに垂直な単位ベクトルxとyの合成であらわす」ことをしないで、ベクトルBOを互いに垂直とは限らないベクトルaとbであらわして問題を解いてみます。
つまり、先に行なった予測計算の結果が示唆している、「基準にするベクトルとして、 ベクトルaとそれに垂直なベクトルを基準にしたら良いという重要な示唆」をあえて無視してみます。
≪この示唆を無視しない解き方は、ここをクリックした先にあります≫
(単位ベクトルを使わずとも、ベクトルaとそれに垂直な何かのベクトルを使うだけで解答がし易くなりますが、それもしないことにします)
以下の図のような三角形を考えて、ベクトル方程式を解いてベクトルDOの長さmの公式を計算します。
ここで、ベクトルaとbを元ベクトルにして上の式のようにベクトルBOをあらわすことにする。
この答えはどの様になるか、以下で調べます。
ベクトルBOとベクトルbが直交するベクトル方程式と、ベクトルAOとベクトルaが直交するベクトル方程式を作ります。
以下でこの連立ベクトル方程式を解いて変数sとtを計算します。
(第1の解おわり)
この答えにより、上の式のように、ベクトルBOがベクトルaとbとであらわせました。
しかし、この答えでは、先に予測した公式が見えません。このようにベクトルaとbを元にした式では、先に予測した公式を表現することができないということがこの答えによってハッキリ分かりました。
【解の変形】
そのため、答えを表現するための基準にするベクトルを、以下の図のように、互いに垂直な単位ベクトルxとyに変更します。
このベクトルxとyを使って、先に求めたベクトルBOの解を変形します。
(解の変形おわり)
この解により、先に予測していたベクトルDOの長さmが以下の図のようにあらわせました。
【第2の解】
ベクトルaとそれに垂直なベクトルhを使って、すなわち、単位ベクトルではないが互いに垂直なベクトルを使った解答を、
最初から述べます。
ここまでの計算は、以下の計算をするだけでも良かった。
次に、ベクトルBOとベクトルbが直交する条件(内積が0)を導入して未知数pを求めます。
(第2の解おわり)
以上で、垂心O点の高さを与えるベクトルDOの計算が、比較的簡単にできました。
(計算を振り返ってどこが良かったかを考える)
以上の計算で大事なポイントは、先に公式の解の形を予測してから正式な計算に取りかかった事でした。答えを予測してから正式な計算をしたことで、正式な計算が、「本当に予測通りの答えを導き出せるのか」という期待に背中を押されて計算できました。
そして、式を計算していく過程で、どういう形の式に答えを導くべきかの目標がはっきりしているので、式を何に置き換えてまとめ上げるかの道に迷わず、答えを得ることができました。
すなわち、先に予測していた事が、式を次にどのような形に変形したら良いかというガイドになりました。
先の予測の結果で、ベクトルaに垂直な方向のベクトルDOの長さの公式が予測されていました。この予測のガイドに忠実に従うならば、最初から、ベクトルaに平行な単位ベクトルxと単位ベクトルyを基準のベクトルにしてこの問題を解くべきでした。
もし、そうしていれば、もっと簡単にこの公式を導き出すことができました。
そのように、先に行なった解の推測の計算は、問題を解くために、どのベクトルを基準にしたら良いかを示唆するという重要な指針を含んでいますので、問題を解くためにとても大切な役割を持っていました。
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▽解の推測の計算
▽一番簡単な解き方の秘訣
▽第1の解
▽解の変形
▽第2の解
【問0】三角形の垂心Oの位置ベクトルをもとめよ。
この問題をもっと易しい問題に変換して解きます。
【問1】以下の直角三角形の垂心Oの位置ベクトルをもとめよ。
m=h
があります。
もう1つのやさしい問題を解きます。
【問2】以下の直角三角形の垂心Oの位置ベクトルをもとめよ。
次に、問1の条件が成り立っている時に、問2で推測したベクトルDOの長さmの公式が問2で得た解に等しくなるように、他の何かの項(?)を定めて以下の式を求めました。
また、この推測の結果は、この公式を導き出すための基準にするベクトルはベクトルaとそれに垂直なベクトルを基準にしたら良いと示唆するという重要な指針(計算のガイド)を含んでいます。
これで得た公式は推測であって、本当にこの式になるかの確証があるわけではありません。
しかし、これで、公式の答えを予測できたので、正式な計算で公式を計算する道しるべができたという意味があります。
このように、答えを予測する計算は、初めて未知の問題を解くときに大切な一歩であり、必要な計算です。是非、答えの予測計算を心がけて欲しいと思います。
次に、正式な計算方法でこの公式を求めます。
【一番簡単な解き方の秘訣】
(あるベクトルBOとbが互いに垂直であるという条件のある図形の問題を解くときは、
(1)それらのベクトルBOとbを、互いに垂直な単位ベクトルxとyの合成であらわして、
(2)そして、ベクトルBOとbが垂直である条件として内積が0であるというベクトル方程式を作って計算すると、
計算が一番簡単になります。)
【第1の解】
ここでは、この一番簡単な解の秘訣に従わないで、問題を解いてみます。すなわち、ここでは、「(1)それらのベクトルBOとbを、互いに垂直な単位ベクトルxとyの合成であらわす」ことをしないで、ベクトルBOを互いに垂直とは限らないベクトルaとbであらわして問題を解いてみます。
つまり、先に行なった予測計算の結果が示唆している、「基準にするベクトルとして、 ベクトルaとそれに垂直なベクトルを基準にしたら良いという重要な示唆」をあえて無視してみます。
≪この示唆を無視しない解き方は、ここをクリックした先にあります≫
(単位ベクトルを使わずとも、ベクトルaとそれに垂直な何かのベクトルを使うだけで解答がし易くなりますが、それもしないことにします)
以下の図のような三角形を考えて、ベクトル方程式を解いてベクトルDOの長さmの公式を計算します。
ここで、ベクトルaとbを元ベクトルにして上の式のようにベクトルBOをあらわすことにする。
この答えはどの様になるか、以下で調べます。
ベクトルBOとベクトルbが直交するベクトル方程式と、ベクトルAOとベクトルaが直交するベクトル方程式を作ります。
以下でこの連立ベクトル方程式を解いて変数sとtを計算します。
(第1の解おわり)
この答えにより、上の式のように、ベクトルBOがベクトルaとbとであらわせました。
しかし、この答えでは、先に予測した公式が見えません。このようにベクトルaとbを元にした式では、先に予測した公式を表現することができないということがこの答えによってハッキリ分かりました。
【解の変形】
そのため、答えを表現するための基準にするベクトルを、以下の図のように、互いに垂直な単位ベクトルxとyに変更します。
このベクトルxとyを使って、先に求めたベクトルBOの解を変形します。
(解の変形おわり)
この解により、先に予測していたベクトルDOの長さmが以下の図のようにあらわせました。
【第2の解】
ベクトルaとそれに垂直なベクトルhを使って、すなわち、単位ベクトルではないが互いに垂直なベクトルを使った解答を、
最初から述べます。
ここまでの計算は、以下の計算をするだけでも良かった。
次に、ベクトルBOとベクトルbが直交する条件(内積が0)を導入して未知数pを求めます。
(第2の解おわり)
以上で、垂心O点の高さを与えるベクトルDOの計算が、比較的簡単にできました。
(計算を振り返ってどこが良かったかを考える)
以上の計算で大事なポイントは、先に公式の解の形を予測してから正式な計算に取りかかった事でした。答えを予測してから正式な計算をしたことで、正式な計算が、「本当に予測通りの答えを導き出せるのか」という期待に背中を押されて計算できました。
そして、式を計算していく過程で、どういう形の式に答えを導くべきかの目標がはっきりしているので、式を何に置き換えてまとめ上げるかの道に迷わず、答えを得ることができました。
すなわち、先に予測していた事が、式を次にどのような形に変形したら良いかというガイドになりました。
先の予測の結果で、ベクトルaに垂直な方向のベクトルDOの長さの公式が予測されていました。この予測のガイドに忠実に従うならば、最初から、ベクトルaに平行な単位ベクトルxと単位ベクトルyを基準のベクトルにしてこの問題を解くべきでした。
もし、そうしていれば、もっと簡単にこの公式を導き出すことができました。
そのように、先に行なった解の推測の計算は、問題を解くために、どのベクトルを基準にしたら良いかを示唆するという重要な指針を含んでいますので、問題を解くためにとても大切な役割を持っていました。
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