以下は、ここをクリックした先の問題の解答です。
【問1】
上図のように、直方体ABCD-EFGHがある。頂点Fから面EBGにひいた垂線の長さを求めよ。
(解答の方針)
(1)立体図形は、平面図形の問題に変換して解く。
(2)第1の面への垂線を求める問題は、第1の面上の1本の直線に垂直な第2の面を考える。その第2の面上の直線で、第1の面に垂直な直線が求める垂線である。
【解答1】
この立体問題を簡単な形の、2つの平行する面に変換して解きます。
(1)上図のように、平行する面EFGHと面ABCDを考える。
それら2つの面と面EBGとの交線は直線EGと、それに平行な直線E’G’です。
(2)次に、面EFGHと面EBGとが共有する1本の直線EGに垂直で、点Fを含む第2の面PFBQを考える。
(3)第2の面PFBQは面EFGH上の直線EGに垂直なので面EFGHに垂直である。また、面EBG上の直線EGに垂直なので面EBGに垂直である。
(4)そのため、上図の第2の面PFBQと面EBGが共有する直線RBに垂直な直線FSが求める垂線である。
その垂線の長さFSが求める長さです。
以下でその長さを計算する。
先ず、RFの長さを計算する。
次に、以下の図の面PFBQでRBの長さを計算した上で、FSの長さを計算する。
こうして求める垂線の長さFSが
で求められた。
(解答おわり)
【第2の解答】高校2年生レベル
中学数学の範囲をこえるが、
下図の様に、面EBGに垂直なベクトルh(面の法線ベクトル)を使って垂線の長さを求める。
この係数b,e,cを以下のように計算して求める。
(補足1)
この法線ベクトルhの計算は、(長さの違う法線ベクトルですが)以下の様に考えた方が計算の見通しが良いと考える。
この様に、面の法線ベクトルの各成分は、面の座標軸との交点の座標の逆数で計算できる。
(補足1おわり)
(補足2)
補足1と同じ長さの法線ベクトルについては、3次元の平面の式から、以下の計算によって、すぐに求められる。
点Aを原点にした、平面EBGの3次元の平面の式は、点Bと点Eを通ることを利用すれば、点Gにかかわる未知の係数bを使って、以下の式であらわせる。
上の計算のように、この面が点Gを通ることを代入すると未知の係数bが-3であることが求められる。こうして面BEGをあらわす式の全ての係数が求められた。その面の式の係数が作るベクトルが法線ベクトルhになるのである。
(補足2おわり)
式5であらわした長さの法線ベクトルの長さhを求める。
①:点Dと面ACHがベクトルABに平行なベクトルで隔てられ、
②:面ACHと面EBGが同じベクトルABに平行なベクトルで隔てられ、
③:面EBGと点Fが同じベクトルABに平行なベクトルで隔てられているのでそれぞれの間隔が同じである。
よって、求める垂線の長さは、ベクトルDFを法線ベクトルhに射影した長さの3分の1である。
そのため、法線ベクトルhをその長さhで割り算して単位ベクトルにした法線ベクトルとベクトルDFの内積の3分の1を計算する事で垂線の長さを計算する。
ベクトルDFは以下の式7であらわせる。
この長さが頂点Fから面EBGにひいた垂線の長さである。
(解答おわり)
【第2の解答の別解(途中から)】
垂線の長さは、単位ベクトルにした法線ベクトルとベクトルEFの内積を計算する事で求められる。
よって、式6の後は、以下の計算をすることで垂線の長さが求められる。
(解答おわり)
リンク:
中学数学の目次
高校数学の目次
【問1】
(解答の方針)
(1)立体図形は、平面図形の問題に変換して解く。
(2)第1の面への垂線を求める問題は、第1の面上の1本の直線に垂直な第2の面を考える。その第2の面上の直線で、第1の面に垂直な直線が求める垂線である。
【解答1】
この立体問題を簡単な形の、2つの平行する面に変換して解きます。
それら2つの面と面EBGとの交線は直線EGと、それに平行な直線E’G’です。
(2)次に、面EFGHと面EBGとが共有する1本の直線EGに垂直で、点Fを含む第2の面PFBQを考える。
(3)第2の面PFBQは面EFGH上の直線EGに垂直なので面EFGHに垂直である。また、面EBG上の直線EGに垂直なので面EBGに垂直である。
(4)そのため、上図の第2の面PFBQと面EBGが共有する直線RBに垂直な直線FSが求める垂線である。
その垂線の長さFSが求める長さです。
以下でその長さを計算する。
先ず、RFの長さを計算する。
こうして求める垂線の長さFSが
で求められた。
(解答おわり)
【第2の解答】高校2年生レベル
中学数学の範囲をこえるが、
下図の様に、面EBGに垂直なベクトルh(面の法線ベクトル)を使って垂線の長さを求める。
(補足1)
この法線ベクトルhの計算は、(長さの違う法線ベクトルですが)以下の様に考えた方が計算の見通しが良いと考える。
この様に、面の法線ベクトルの各成分は、面の座標軸との交点の座標の逆数で計算できる。
(補足1おわり)
(補足2)
補足1と同じ長さの法線ベクトルについては、3次元の平面の式から、以下の計算によって、すぐに求められる。
点Aを原点にした、平面EBGの3次元の平面の式は、点Bと点Eを通ることを利用すれば、点Gにかかわる未知の係数bを使って、以下の式であらわせる。
上の計算のように、この面が点Gを通ることを代入すると未知の係数bが-3であることが求められる。こうして面BEGをあらわす式の全ての係数が求められた。その面の式の係数が作るベクトルが法線ベクトルhになるのである。
(補足2おわり)
式5であらわした長さの法線ベクトルの長さhを求める。
①:点Dと面ACHがベクトルABに平行なベクトルで隔てられ、
②:面ACHと面EBGが同じベクトルABに平行なベクトルで隔てられ、
③:面EBGと点Fが同じベクトルABに平行なベクトルで隔てられているのでそれぞれの間隔が同じである。
よって、求める垂線の長さは、ベクトルDFを法線ベクトルhに射影した長さの3分の1である。
そのため、法線ベクトルhをその長さhで割り算して単位ベクトルにした法線ベクトルとベクトルDFの内積の3分の1を計算する事で垂線の長さを計算する。
ベクトルDFは以下の式7であらわせる。
(解答おわり)
【第2の解答の別解(途中から)】
垂線の長さは、単位ベクトルにした法線ベクトルとベクトルEFの内積を計算する事で求められる。
よって、式6の後は、以下の計算をすることで垂線の長さが求められる。
(解答おわり)
リンク:
中学数学の目次
高校数学の目次
0 件のコメント:
コメントを投稿