2015年4月18日土曜日

複素数とその逆数の和が実数になる式の解

これは、ここをクリックした先の問題の解です。

【問題】
 複素数zに対して以下の関係がある。
このとき、複素数
はどの様な数であるか?

【解1】
 以下の図のように複素数zと1/zとを複素数平面に描いて考える。
 zが実数や純虚数で無ければ、zと1/zとは、互いに平行しない異なるベクトルである。あらゆるベクトルは異なるベクトルの合成であらわせる。1/zはzの共役複素数に平行である。zとzの共役複素数の和は実数になる。実数ではないzと1/z の和が実数になるのは、1/z がzの共役複素数になる場合に限られる。

なお、zの逆数がzの共役複素数に等しいということは、
となり、zの絶対値が1に等しくなります。

(この解のポイント)
 複素数zの逆数(1/z)は、その複素数の偏角が、複素数zの偏角とプラスマイナスが逆です。そのため、(1/z)の位置ベクトルはzに共役な複素数の位置ベクトルと平行です。

(補足)また、「複素数平面のベクトル方程式」 のページ(ここをクリックした先にある)の問題も、この解法のように複素数をベクトルと考えて解くことで解きやすくなります。


(大切な注意)
 ここで、当たり前の解ではありますが、
z=実数、
(実数のzの大きさは、0を除き、正負の値のどの大きさでも良い)
という解もとても大事な解ですので、
これも解である事を見落さないようにして下さい。

 なお、問題の条件を満足する複素数zの存在位置を赤点の集合であらわすと、以下の図になります。
z ≠ 0が問題の式の前提条件になっているので、
z=0の点は、zの存在範囲から除外します。
(解答おわり)
   
【解2】
 以下の様に計算することによってこの解を得ることもできます。
計算で解を求めようとするとこんなに大変なのだという参考程度に見ておいてください。

この解のzは、解1の図を描く。
(解答おわり)

【解3】
以下の様に計算することによってこの解を得ることもできます。
実数tに関して以下の式1が成り立つと考える。
 この式を変形してzをtであらわす。
tの値の範囲を場合分けしてzの表す点を複素数平面上に描く。
式(3)の解は、実数項の2乗と虚数項の2乗の和が1になるので、解1の図の円になる(ただし、実数の点を除く)。
これは、解1の図の、実軸上の直線になる(ただし、z=0を除く)
(解答おわり)

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