2023年7月21日金曜日

任意の整数nに対するxの方程式が整数解を持つ問題

このページは、ここをクリックした先の問題の解答です。

 任意の整数nに対するxの方程式が整数解を持つ問題は、nの絶対値が十分大きい場合を考えて解くと問題が解き易くなります。

【問題1】
aは実数の定数とする。任意の整数nに対する次のxの方程式が整数解を持つようなaの値をすべて求めよ。


【解答1】
 この問題は、nの値毎に異なるxの整数解があり得ると考えつつ解く。また、この問題の条件は、式(1)が少なくとも1つの整数解を持つだけで良いとみなして解く。

先ず、n=0 の場合を考える。
その場合は、 3x+a=0
が成り立つ。
そのため、xが整数解を持つために、aが(0を含む)3の倍数でなければならない結論を得る。 (第0の条件)

|n|が十分に大きい場合を考える。
(1)より、

|n|が十分に大きい場合に、有限の値のxの解があるならば、上の式(2)は以下の式に収束する。

nの絶対値が十分に大きい場合には、式(2)の解は以下の値程度になると計算できる。

 式(2)のこの解は、有限の値のxの解を持つ。また、この解は、式(3)の整数解とわずかしか異なることができない。その式(2)が1つの整数解を持つ場合は、その1つの整数解は、式(3)の2つの整数解のいずれか1つの整数解にしか成り得ない。式(3)のxの整数解は、
x=0,ー1
の2つがある。
(第1の解)式(2)がx=0 の整数解を持つ場合は、a=0 が必要である。この解は、aが3の倍数であり、第0の条件も満足する。なお、式(2)の他のxの解は整数解ではない。
(第2の解)式(2)がx=-1 の整数解を持つ場合は、a=3 が必要である。この解は、aが3の倍数であり、第0の条件も満足する。なお、式(2)の他のxの解は整数解ではない。
 いずれの場合でも、式(2)の第1項と第2項の和が式(3)の左辺と同じなので、式(2)が式(3)の解のうちの1つを持つ場合は、第1項と第2項の和が0になる。また、そのときに式(2)が0になるため、残りの第3項も0になる。それは、以下の式(4)の条件が成り立つことを意味する。その式(4)によって a の解が定まる。


このように、|n|が十分に大きい場合に対して、aの解が得られた。
 このaの解は、整数nの絶対値が十分に大きい場合に限らず、nがどの整数値の場合でも、nが0の場合でも、xの解を整数値にすることができるaの解である。
すなわち、a=0 又は a=3
(解答1おわり)

【解答2】
 この問題は、nの値毎に異なるxの整数解があり得ると考えつつ解く。また、この問題の条件は、式(1)が少なくとも1つの整数解を持つだけで良いとみなして解く。

先ず、n=0 の場合を考える。
その場合は、 3x+a=0
が成り立つ。
そのため、xが整数解を持つために、aが(0を含む)3の倍数でなければならない結論を得る。 (第0の条件)

|n|が十分に大きい場合を考える。
(1)より、

|n|が十分に大きい場合に、(1+(3/n))が1に収束するので、上の式(2)は以下の式に収束する。

そのため、式(2)の解は、|n|が十分に大きい場合にこの収束した式の解に近い解を持つ。その解が整数解を持つならば、この収束した式の整数解の、x=0、または、x=ー1を解に持つ可能性がある。
(第1の解)式(2)がx=0 の整数解を持つ場合は、式(2)にx=0を代入する。

a=0 が必要である。この解は、aが3の倍数であり、第0の条件も満足する。なお、式(2)の他のxの解は整数解ではない。
(第2の解)式(2)がx=-1 の整数解を持つ場合は、式(2)にx=-1を代入する。

a=3 が必要である。この解は、aが3の倍数であり、第0の条件も満足する。なお、式(2)の他のxの解は整数解ではない。

このように、|n|が十分に大きい場合に対して、aの解が得られた。
 このaの解は、整数nの絶対値が十分に大きい場合に限らず、nがどの整数値の場合でも、nが0の場合でも、xの解を整数値にすることができるaの解である。
すなわち、a=0 又は a=3
(解答2おわり)

【解答3】
先ず、n=0 の場合を考える。
その場合は、 3x+a=0
が成り立つ。
そのため、xが整数解を持つために、aが(0を含む)3の倍数でなければならない結論を得る。 (第0の条件)

|n|が十分に大きい場合を考える。
(1)より、

nの絶対値が十分に大きい場合には、式(2)の解は以下の値程度になると計算できる。

 式(2)のこの解は、有限の値のxの解を持つ。この解は、|n|が十分に大きい場合に整数解を持つならば、x=0、または、x=ー1を解に持つ可能性がある。
(第1の解)式(2)がx=0 の整数解を持つ場合は、式(2)にx=0を代入する。

a=0 が必要である。この解は、aが3の倍数であり、第0の条件も満足する。なお、式(2)の他のxの解は整数解ではない。
(第2の解)式(2)がx=-1 の整数解を持つ場合は、式(2)にx=-1を代入する。

a=3 が必要である。この解は、aが3の倍数であり、第0の条件も満足する。なお、式(2)の他のxの解は整数解ではない。

このように、|n|が十分に大きい場合に対して、aの解が得られた。
 このaの解は、整数nの絶対値が十分に大きい場合に限らず、nがどの整数値の場合でも、nが0の場合でも、xの解を整数値にすることができるaの解である。
すなわち、a=0 又は a=3
(解答3おわり)

(補足1)
 論点を明確にする解をつきつめた結果、解答3の方が、解答1よりも単純かつ明快な解答になった。解答1の論理を工夫して解答2が作れた。解答2の方が解答3よりも単純な解答になった。

(補足2)
 この問題で、式(2)が1つの整数解を持っても、式(2)のもう1つの解は整数解ではなく、それはnに依存する解になることに注意すべき。式(2)の解はnに依存する解である。定数aを定めると、式(2)の解のうちの1つを整数解にするだけである。定数aの値を所定の値にすると式(2)の全ての解が整数解になるという解釈は間違っている。

(補足3)
 nの値毎に異なるxの整数解があり得ると考えつつ解いたが、xの整数解がnの関数になるということは起こらなかった。そのかわり、整数解以外のxの解はnの関数になった。
 xの整数解がnの関数になるような式は、例えば (x-n)(x-2n)=0 という方程式のように、xの1次の係数がnの倍数になるような式でなければあり得ないことだとも思う。例えば、方程式:

が任意のnで整数解を持つような実数aの条件を求めよ、
という問題ならば、xの整数解がnの関数の整数解を持つ問題になると思う。

【問題2】
aは実数の定数とする。以下の式(1)が任意の自然数nに対して自然数Bになる場合、

以下の式(2)が成り立つことを証明せよ。

(問題おわり)

【解答】
自然数nが十分に大きい場合に、以下の式が成り立つ。

このように、自然数nが十分に大きい場合にいつも式(1)のBが自然数になるならば、式(2)が成り立った。
 この式(2)は、自然数nが十分に大きい場合に限らず、nがどの自然数の場合でも、式(1)のBを自然数にする解である。
(解答おわり)

【問題3】
aは実数の定数とする。以下の式(1)が任意の自然数nに対して自然数Bになる場合、

以下の式(4)が成り立つことを証明せよ。

(問題おわり)

【解答1】
自然数nが定数aよりも十分に大きい場合に、以下の式が成り立つ。

このように、自然数nが十分に大きい場合にいつも式(1)のBが自然数になるならば、式(4)が成り立つ。
 この式(4)は、自然数nが十分に大きい場合に限らず、nがどの自然数の場合でも、式(1)のBを自然数にする解である。
(解答1おわり)

【解答2】
自然数nが定数aよりも十分に大きい場合に(式(2))、以下の式が成り立つ。

このように、自然数nが十分に大きい場合にいつも式(1)のBが自然数になるならば、式(4)が成り立つ。
 この式(4)は、自然数nが十分に大きい場合に限らず、nがどの自然数の場合でも、式(1)のBを自然数にする解である。
(解答2おわり)

(補足)
 この問題3の定理は、公式だと言ってしまいたい定理です。しかし、この定理を使うときは上記のようにきちんと定理を証明して使う必要があります。

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2023年7月9日日曜日

空間図形の面と直線の交点を求める解き方のバラエティ

このページはここをクリックした先の問題の解答集です。

【問1】以下の空間図形の線分OBと、三角形DEFが張る面βとの交点Gの位置ベクトルをもとめよ。
 なお、ベクトルOAをベクトルaとし、ベクトルOBをベクトルbとし、ベクトルOCをベクトルcとする。
 そして、点Dは線分OAを2:3に内分する点、点Eは線分ACを2:1に内分する点、点Fは線分BCを1:2に内分する点である。


【解答1】ここをクリックして解答1を見てください。
 3点D、E、Fの位置ベクトルを式1から3であらわす。線分OBと面の交点Gの位置ベクトルをベクトル方程式であらわす。

【解答2】ここをクリックして解答2を見てください。
 パラメータsであらわした直線の式と、パラメータw、uであらわした面の式をイコールで結んで計算する。

【解答3】ここをクリックして解答3を見てください。
 面DEFの法線ベクトル(面に垂直なベクトル)への各ベクトルの射影を見て交点Gにおける、比s=OG/OBを求める。

【解答4】ここをクリックして解答4を見てください。
 ベクトルa、b、cであらわした立体図形を、アフィン変換で、問題が解きやすい形に変形する。

【問2】
四面体OABCがあり、

とし、点Dを、以下の式(1)で定める。

点Xは、三角形ABCの辺上または内部にあるものとして、以下の式(2)で定める。

このとき、直線DXと平面OABとの交点Pの位置をあらわすベクトルOPを求めよ。

【解答】ここをクリックして解答を見てください。

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2023年7月8日土曜日

ベクトルを境界面まで延長する問題

このページは、ここをクリックした先の「ベクトルを境界面まで延長する問題」をやさしく解く方法を紹介する。

【問】以下の図の四面体OABCでベクトルOPを延長して面ABC上の点Qで交差するベクトルOQをベクトルaとbとcであらわす式(1)を求めよ。また、ベクトルAQを延長して直線BC上の点Rで交差するベクトルARをベクトルABとベクトルACであらわす式(2)を求めよ。

【解答】以下のように計算します。

(解答おわり)

《補足1》
以下の関係が成り立つ。


《補足2》
以下の関係が成り立つ。


《補足3》アフィン変換
図の点を、O=P=Q=R=Aに変換して考えると、
直線CRBに以下の関係があることがわかる。


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2023年6月18日日曜日

三角形の頂点のx方向変位量の公式

このページはここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
以下の図のΔxの値を表す公式(3)を証明せよ

(問題おわり)

【解答1】
 三角形の二等分線の長さの公式を使って、以下の計算をしてΔxを求める。

(解答1おわり)

【解答2】
三角形の辺の二乗の引き算の公式を使って、もっと簡単に公式(3)が求められる。

(解答2おわり)

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2022年12月4日日曜日

ベン図問題は連立方程式

このページはここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
ある都市でA,B,Cの3種類の新聞が発行されている。その都市の世帯で:
  Aを購読しているものの割合は69%
  Bを購読しているものの割合は46%
  Cだけを購読しているものの割合は3%
  B,Cの両方を購読しているものの割合は21%
  A,Cの少なくとも一方を購読しているものの割合は88%
  B,Cの少なくとも一方を購読しているものの割合は50%
  A,B,Cのうちのどれか1種類だけを購読しているものの割合は61%である。
このとき次の割合を求めよ。
(ⅰ) Aだけを購読しているものの割合。
(ⅱ) Bだけを購読しているものの割合。
(ⅲ) A,B,Cすべてを購読しているものの割合。
(ⅳ) A,B,Cのどれも購読していないものの割合。
(問題おわり)

【解答】
 ベン図の問題は、(未知数の係数が0か1であらわされた)連立方程式の問題です。一言で言えば、その連立方程式を解けば良いのです。その連立方程式を解きやすくするために樹形図の表現が役立つ場合が多い。

 以下の樹形図を描く。
樹形図で、
未知数の係数が1の場合は〇印であらわし、
未知数の係数が-1の場合は△印であらわし、
未知数の係数が2の場合は2重円であらわして、
連立方程式の計算途中の方程式を記述する。
 そして、図の数字がわかる順に、⑨⑩⑪・・・の順に計算して数字を埋めていく。

その結果、
全ての未知数がわかった。
(解答おわり)

【問2】
ある学校の1学年61人に趣味に関する調査をしたところ、次のア〜キのことが分かった。
ア 読書だけが趣味である人 10人
イ 映画鑑賞だけが趣味である人 6人
ウ スポーツだけが趣味である人13人
エ 読書と映画鑑賞が趣味である人 16人
オ 映画鑑賞とスポーツが趣味である人 10人
カ スポーツと読書が趣味である人 14人
キ 読書と映画鑑賞とスポーツのいずれも趣味でない人 8人

このとき、全ての未知数を求めよ。
(問題おわり)

【解答】
 以下の樹形図を描く。
 そして、図の数字がわかる順に、⑨⑩⑪⑫・・・の順に計算して数字を埋めていく。

⑨=④+⑧,
⑩=①-⑤-②-③-④-⑧,
⑪=⑦-⑩,
⑫=⑪+⑩,
⑬=⑫/2,
⑭=⑤-⑬,
⑮=⑥-⑬,
⑯=⑮+③,
⑰=⑯+⑨,
⑱=①-⑰,
⑲=⑱-⑤,
⑳=⑲-②,

その結果、
全ての未知数がわかった。
(解答おわり)

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2022年11月20日日曜日

ベン図問題は樹形図で解くべし

このページはここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
 集合A,B,Cがある。
n(A∪B∪C)=99
n(A)=65
n(B)=40
n(A∩B)=14
n(C∩A)=11
n(B∪C)=55
n(C∪A)=78
のとき

(1) n(C)はいくつか。
(2) n(A∩B∩C)はいくつか。
(問題おわり)

【解答】
 ベン図の問題は、(未知数の係数が0か1であらわされた)連立方程式の問題です。一言で言えば、その連立方程式を解けば良いのです。その連立方程式を解きやすくするために樹形図の表現が役立つ場合が多い。

 以下の樹形図を描く。
 そして、図の数字がわかる順に、⑥⑦⑧⑨⑩・・・の順に数字を埋めていく。

⑥=①-55,
⑦=①-78,
⑧=①-②,
⑨=④-③,
⑩=⑧-⑨,
⑪=②-③,
⑫=⑧-⑦,
⑬=⑫+⑤,
⑭=⑨-⑦,
⑮=⑪-⑥,
⑯=⑤-⑮,
⑰=③-⑯,

その結果、
n(C)=24
n(A∩B∩C)=4
がわかった。
(解答おわり)

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2022年11月11日金曜日

樹形図で解く分類の分析問題(ベン図問題)(2)

このページはここをクリックした先の問題の解答です。

【問1】
100名の生徒に以下のようなアンケートを行いました。 【カレーライスとハンバーグとスパゲティのどれがすきですか? 好きなものを選びなさい。】 結果は:
○カレーライスが好きな人は52名。
○スパゲティが好きな人は63名。
○ハンバーグが好きな人は40名。
○カレーライスとハンバーグの両方が好きな人は20名。ただしこの中にはスパゲティが好きな人も含まれる。
○スパゲティとハンバーグの両方が好きな人は40名。ただしこの中にはカレーライスを好きな人も含まれる。
○スパゲティとカレーライスの両方だけが好きな生徒と3つともすきで無い生徒の合計は15名。
 以下の問いに答えよ。
カレーライスだけが好きな生徒x名、
スパゲティだけが好きな生徒y名
を求めなさい。
(問題おわり)

【解1】
 ベン図の問題は、(未知数の係数が0か1であらわされた)連立方程式の問題です。一言で言えば、その連立方程式を解けば良いのです。その連立方程式を解きやすくするために樹形図の表現が役立つ場合が多い。

 以下の樹形図を描く。
 そして、図の数字がわかる順に、⑧⑨⑩・・・の順に数字を埋めていく。 x=b,y=c,である。


その結果、
x=b=27
y=c=18
がわかった。
(解1おわり)

【解2】
 ベン図の問題は、(未知数の係数が0か1であらわされた)連立方程式の問題です。

 以下の樹形図を描く。
樹形図で、
未知数の係数が1の場合は〇印であらわし、
未知数の係数が-1の場合は△印であらわし、
未知数の係数が2の場合は2重円であらわして、
連立方程式の計算途中の方程式を記述する。
 そして、図の数字がわかる順に、⑧⑨⑩・・・の順に計算して数字を埋めていく。

⑩=④-⑥,
⑪←⑩,
⑫←⑩,

⑮=②-⑤,

⑰=⑧-⑦,
⑱=③-⑬-⑭,
⑲=⑰-⑮,
⑳=⑲+⑱,
㉑=⑳/2,
㉒=⑰-㉑,

そのように、方程式の変形を縦線であらわして計算した結果、
x=27
y=18
がわかった。
(解2おわり)

【解3】
 以下の樹形図を描く。
 そして、図の数字がわかる順に、⑧⑨⑩・・・の順に計算して数字を埋めていく。

⑩=④-⑥,
⑪←⑩,
⑫←⑩,

⑮=②-⑤,

⑰=③-⑬-⑭,
⑱=⑮-⑰,
⑲=⑧-⑦-⑱,
⑳=⑲/2,
㉑=⑱+⑳,

そのように、方程式の変形を縦線であらわして計算した結果、
x=27
y=18
がわかった。
(解3おわり)

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