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【問1】
ある都市でA,B,Cの3種類の新聞が発行されている。その都市の世帯で:
Aを購読しているものの割合は69%
Bを購読しているものの割合は46%
Cだけを購読しているものの割合は3%
B,Cの両方を購読しているものの割合は21%
A,Cの少なくとも一方を購読しているものの割合は88%
B,Cの少なくとも一方を購読しているものの割合は50%
A,B,Cのうちのどれか1種類だけを購読しているものの割合は61%である。
このとき次の割合を求めよ。
(ⅰ) Aだけを購読しているものの割合。
(ⅱ) Bだけを購読しているものの割合。
(ⅲ) A,B,Cすべてを購読しているものの割合。
(ⅳ) A,B,Cのどれも購読していないものの割合。
(問題おわり)
【解答】
ベン図の問題は、(未知数の係数が0か1であらわされた)連立方程式の問題です。一言で言えば、その連立方程式を解けば良いのです。その連立方程式を解きやすくするために樹形図の表現が役立つ場合が多い。
以下の樹形図を描く。
樹形図で、
未知数の係数が1の場合は〇印であらわし、
未知数の係数が-1の場合は△印であらわし、
未知数の係数が2の場合は2重円であらわして、
連立方程式の計算途中の方程式を記述する。
そして、図の数字がわかる順に、⑨⑩⑪・・・の順に計算して数字を埋めていく。
その結果、
全ての未知数がわかった。
(解答おわり)
【問2】
ある学校の1学年61人に趣味に関する調査をしたところ、次のア〜キのことが分かった。
ア 読書だけが趣味である人 10人
イ 映画鑑賞だけが趣味である人 6人
ウ スポーツだけが趣味である人13人
エ 読書と映画鑑賞が趣味である人 16人
オ 映画鑑賞とスポーツが趣味である人 10人
カ スポーツと読書が趣味である人 14人
キ 読書と映画鑑賞とスポーツのいずれも趣味でない人 8人
このとき、全ての未知数を求めよ。
(問題おわり)
【解答】
以下の樹形図を描く。
そして、図の数字がわかる順に、⑨⑩⑪⑫・・・の順に計算して数字を埋めていく。
⑨=④+⑧,
⑩=①-⑤-②-③-④-⑧,
⑪=⑦-⑩,
⑫=⑪+⑩,
⑬=⑫/2,
⑭=⑤-⑬,
⑮=⑥-⑬,
⑯=⑮+③,
⑰=⑯+⑨,
⑱=①-⑰,
⑲=⑱-⑤,
⑳=⑲-②,
その結果、
全ての未知数がわかった。
(解答おわり)
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【問1】
集合A,B,Cがある。
n(A∪B∪C)=99
n(A)=65
n(B)=40
n(A∩B)=14
n(C∩A)=11
n(B∪C)=55
n(C∪A)=78
のとき
(1) n(C)はいくつか。
(2) n(A∩B∩C)はいくつか。
(問題おわり)
【解答】
ベン図の問題は、(未知数の係数が0か1であらわされた)連立方程式の問題です。一言で言えば、その連立方程式を解けば良いのです。その連立方程式を解きやすくするために樹形図の表現が役立つ場合が多い。
以下の樹形図を描く。
そして、図の数字がわかる順に、⑥⑦⑧⑨⑩・・・の順に数字を埋めていく。
⑥=①-55,
⑦=①-78,
⑧=①-②,
⑨=④-③,
⑩=⑧-⑨,
⑪=②-③,
⑫=⑧-⑦,
⑬=⑫+⑤,
⑭=⑨-⑦,
⑮=⑪-⑥,
⑯=⑤-⑮,
⑰=③-⑯,
その結果、
n(C)=24
n(A∩B∩C)=4
がわかった。
(解答おわり)
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【問1】
100名の生徒に以下のようなアンケートを行いました。 【カレーライスとハンバーグとスパゲティのどれがすきですか?
好きなものを選びなさい。】 結果は:
○カレーライスが好きな人は52名。
○スパゲティが好きな人は63名。
○ハンバーグが好きな人は40名。
○カレーライスとハンバーグの両方が好きな人は20名。ただしこの中にはスパゲティが好きな人も含まれる。
○スパゲティとハンバーグの両方が好きな人は40名。ただしこの中にはカレーライスを好きな人も含まれる。
○スパゲティとカレーライスの両方だけが好きな生徒と3つともすきで無い生徒の合計は15名。
以下の問いに答えよ。
カレーライスだけが好きな生徒x名、
スパゲティだけが好きな生徒y名
を求めなさい。
(問題おわり)
【解1】
ベン図の問題は、(未知数の係数が0か1であらわされた)連立方程式の問題です。一言で言えば、その連立方程式を解けば良いのです。その連立方程式を解きやすくするために樹形図の表現が役立つ場合が多い。
以下の樹形図を描く。
そして、図の数字がわかる順に、⑧⑨⑩・・・の順に数字を埋めていく。
x=b,y=c,である。
その結果、
x=b=27
y=c=18
がわかった。
(解1おわり)
【解2】
ベン図の問題は、(未知数の係数が0か1であらわされた)連立方程式の問題です。
以下の樹形図を描く。
樹形図で、
未知数の係数が1の場合は〇印であらわし、
未知数の係数が-1の場合は△印であらわし、
未知数の係数が2の場合は2重円であらわして、
連立方程式の計算途中の方程式を記述する。
そして、図の数字がわかる順に、⑧⑨⑩・・・の順に計算して数字を埋めていく。
⑩=④-⑥,
⑪←⑩,
⑫←⑩,
⑮=②-⑤,
⑰=⑧-⑦,
⑱=③-⑬-⑭,
⑲=⑰-⑮,
⑳=⑲+⑱,
㉑=⑳/2,
㉒=⑰-㉑,
そのように、方程式の変形を縦線であらわして計算した結果、
x=27
y=18
がわかった。
(解2おわり)
【解3】
以下の樹形図を描く。
そして、図の数字がわかる順に、⑧⑨⑩・・・の順に計算して数字を埋めていく。
⑩=④-⑥,
⑪←⑩,
⑫←⑩,
⑮=②-⑤,
⑰=③-⑬-⑭,
⑱=⑮-⑰,
⑲=⑧-⑦-⑱,
⑳=⑲/2,
㉑=⑱+⑳,
そのように、方程式の変形を縦線であらわして計算した結果、
x=27
y=18
がわかった。
(解3おわり)
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【問3】
方程式x+y+z=7の負でない整数解は何個あるか。
【第1の解】
この問題の方程式の解を順次に書くと、
(x,y,z)=
(0,0,7)
(0,1,6)
(0,2,5)
・・・
と順次に書けます。
xが0~何個かであり、
yが0~何個かであり、
zが0~何個かである
組合せの数を求める問題です。
この問題は、その解の組み合せと1対1に対応する別の組み合わせを求める以下の問題を考えます。そして、その組み合わせの数を考えると解けます。
初めに、(x,y,z)=(0,0,0)としておき、
それらのx,y,zの値を1つづつ増す7つの指令の組合せの数を求める。
その組合せは、以下の、
変数を直接指定する3つの指令と、
変数を間接的に指定する6つの指令
とから成る合計9つの指令のうちから7つを選ぶ組合せと1対1対応します。
x指令:xを選んで、その値を1にする。
y指令:yを選んで、その値を1にする。
z指令:zを選んで、その値を1にする。
第2指令:第1指令で値を設定した変数に更に1を足す。
第3指令:第2指令で値を設定した変数に更に1を足す。
第4指令:第3指令で値を設定した変数に更に1を足す。
第5指令:第4指令で値を設定した変数に更に1を足す。
第6指令:第5指令で値を設定した変数に更に1を足す。
第7指令:第6指令で値を設定した変数に更に1を足す。
上の指令から7つを選ぶ。
その選択の結果、順番が抜けている第n指令の位置に、選ばれたx指令、y指令、z指令のいずれかをx,y,zの順に配置して、第1から第7指令を完成させる。
この指令の組合せは、例えば、
(1)y指令:yを選んで、その値を1にする。
第2指令:第1指令で値を設定した変数に更に1を足す。
第3指令:第2指令で値を設定した変数に更に1を足す。
(4)z指令:zを選んで、その値を1にする。
第5指令:第4指令で値を設定した変数に更に1を足す。
第6指令:第5指令で値を設定した変数に更に1を足す。
第7指令:第6指令で値を設定した変数に更に1を足す。
です。
この指令群の結果、
x=0で変わらず、
y=1+1+1=3
z=1+1+1+1=4
となり、
x+y+z=7
を満足しています。
大事なポイントは、この指令の組み合わせが、x+y+Z=7を満足する負でない整数解に1対1に対応することである。
(1)この指令の組み合わせが、x+y+Z=7を満足する負でない整数解を表す。
(2)逆に、x+y+Z=7を満足する負でない整数解は、必ず、これらの指令を7つ組み合わせることによって表すことができる。
そのため、
方程式x+y+z=7の負でない整数解の数
=x指令とy指令とz指令とその他の6つの指令から7個を選ぶ組み合わせの数
=(3+6)C7
=(3+6)C2
=9×8/2=36
(第1の解おわり)
【第2の解】
方程式x+y+z=7の負でない整数解が何個あるかを以下のようにして求めることもできる。
上図のようにx行とy行とz行との3行を有し、横の長さが7の格子を考える。
格子のA点からB点まで、xの行からzの行まで格子を辿って、右と上に進む最短経路を描く。
上図で、
x=(x行の、A点から昇り階段までの長さ)
y=(y行の、階段と階段の間の長さ)
z=(z行の、階段からB点までの長さ)
とすると、
方程式x+y+z=7がいつでも満たされる。
A点からB点まで、格子をたどって右と上に進む1つの最短経路は、
方程式x+y+z=7を満たす(x,y,z)の1つの組合せに
1対1で対応する。
つまり、
(1)どの(x,y,z)の1つの組合せに対しても、必ず1つだけ、AからBへの最短経路がある。
(2)AからBへのどの最短経路に対しても、必ず1つだけ、(x,y,z)の組合せがある。
という関係(1対1対応する関係)がある。
そのため、A点からB点までの全ての経路の数は、(x,y,z)の組合せの数と等しい。
上図の経路は、
→→↑→→→↑→→
とあらわせる。
すなわち、経路は、(↑)2つと(→)7つの配列であらわされる。
-------(注意)-------
ここで、「配列」という用語の定義を、同じ(↑)2つの順や同じ(→)7つの順を区別しないで配列の数を数える事を「配列の数を数える」と定義する。
「順列」という用語の定義を、1つ1つの(↑)や(→)に名前を付けた9つの要素の順の配列の数を数える事を「順列の数を数える」と定義する。その順列の数=9!である。
-----(注意のおわり)--------------
(A点からB点までの経路は、(↑)2つと(→)7つの配列と1対1対応する)
そのため、図のA点からB点までの全ての経路の数は:
(3): (↑)2つと、(→)7つが作る全ての色配列の数と等しい。ただし、その色配列は、その配列において、個々の(↑)2つの配列の順を区別せず、個々の(→)7つの配列の順を区別しない。
(4): その色配列の数は、合計(2+7)個の矢印から2つを選んで上向き矢印にし、それ以外の矢印は横向き矢印にする組み合わせの数と等しい。
よって、その組み合わせの数は、
(2+7)!/(2!×7!)
=(2+7)C2
になる。
(第2の解おわり)
【第3の解(概要のみ)】
経路を考えずに、
(↑)2つと(→)7つの配列が、方程式x+y+z=7を満たす(x,y,z)の組合せに1対1で対応することに注目することで答えを計算することもできる。
(↑)と(↑)の間の(→)の数が、x、y、zに対応するからである。
ここで、
→→↑→→→↑→→
のように、最後にはもう(↑)が無い配列が作られる一方、
例えば、
→→→↑→→→→↑
のように、
最後に並べた(→)の後に、(↑)を加えた配列も作られる。
最後に(↑)を加えた配列は、最後にあたるZの数が0であることをあらわす。
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場合の数と確率
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【問1】実数の媒介変数tを-∞から∞まで変化させたとき、
z=1+i・t (式1)
であらわされる複素数zが複素数平面で描く軌跡を示せ。
【問2】実数の媒介変数tを-∞から∞まで変化させたとき、
z=1/(1+i・t) (式2)
であらわされる複素数zが複素数平面で描く軌跡を示せ。
(解答)
【問1の解】
式1の複素数zは、上図のように、z=1の点を通り、実軸に垂直な直線上にある。
【問2の解】
式2の複素数zは、上図のように、z=0とz=1とを直径の両端とする円の上にある。
ただし、z=0の点は通らない。
それを以下で証明する。
(証明開始)
zは、
zをあらわす複素数平面での点Cに関して、
|z|=線分OC=1/|(1+i・t)|=1/線分OA
であるから、
OC/OB=OB/OA
であり、
△BOCの2辺OCとOBの辺の長さが△AOBの2辺OBとOAから同じ比で縮小されている。
また、
arg(z)=-∠BOC=-arg(1+i・t)=-∠AOB
であるから、
△BOCの2辺OCとOBの間の角が、△AOBの2辺OBとOAの間の角と等しい。
∴ △BOC∽△AOB
そのため、
∠OCB=∠OBA=∠R=90度
∠OCBは常に90度なので、
C点は、OBを直径とする円周上にある。
ただし、式2のzは0では無いので、z=0の点は通らない。
(証明おわり)
(別解)
以下のようにして証明することもできる。
(注意)上のようにtの値にかかわらず|分子/分母|=1となる式、(1-i・t)/(1+i・t)を作ることがポイント。
よって、
よって、
|z-(1/2)|=1/2
よって、zは、値(1/2)を中心にする、半径(1/2)の円上にある。
ただし、zは0では無いので、値0にはならない。
(証明おわり)
【一番簡単な方法】
ここをクリックした先に、(it)単体をzの式であらわして、そのzの式に(it)単体の満たす条件をあてはめて計算する方法を示します。
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