2024年1月23日火曜日

問2の解答(その1)の解の式15の変換

これは、ここをクリックした先の問題の解答です。


【問2】
上図のように、三角形ABCの各頂点の複素数平面での座標をα、β、ɤとする場合に三角形の外心Pの座標をα、β、ɤ及びその共役の複素数であらわす式を求めよ。

【問2の解答(その1)】(第2の形の解)の結論
(平行移動を利用した解答おわり)

(補足2)
 式15は、後に問3で証明する、三角形の外心を表す第6の形の外心を表す式と、相互に変換する事ができます。どちらの式も、三角形の外心を表す、対等な価値を持つ解です。
 解を問3の第6の形の式や問1の定石の形の式にしなければならない必然性もありません。
そのため、この解き方で求める外心を表す式は、式14又は式15を求めて、解答終了です。

▽第2の形の式→第6の形の式
 式15は以下の計算によって、問3の第6の形の式に変換できます。
(第6の形の式への変換おわり)

(注意)後に、問3の解答(その2)で試すように、第6の形の式から、この問2の解答(その4)の第2の形の式15を導くためには多くの計算が必要です。
その逆の計算である、第2の形の式から第6の形の式への変換は比較的簡単に計算できました。

この様に式が変換できたが、この式の変換計算は、3つの複素数の交代式の簡単化公式【公式2】(2)として整理して覚えておくと便利です。
【公式2】
(1)以下の交代式の変換の公式が成り立つ。
(2)以下の公式が成り立つ。
(3)また、(1)の式から、各変数が一斉にδだけ増す場合に:
というように、ρをあらわすこの式も、同じくδだけ増す。

(考察)
 三角形の外心の座標を求める問題は、以下にリストアップした種々の方法を教わってきました。それらは皆、問2の解答(その1)の第2の形の式14に関係しています。それだけ、式14の、第2の形の式は、意味のある形をした解答であって、解答(その4)の第6の形の式4よりも優れた形の解だと考えます。

「2直線の関係(三角形の外接円の中心の座標)」

「三角形の外接円の中心の位置ベクトルの公式を初めて学ぶ方法」
 このページからは、以下の種々の解答方法までリンクしています。
(1)解が分かっている時の一番簡単な証明
(2)解を探索する一番簡単な解き方。
(3)少し込み入った解き方。
(4)もう少し込み入った解き方。

 「ベクトルで三角形の外心を表す種々の式」
(5)垂直線の方程式を使う解き方が簡単。

   「三角形の外心の高さ」
(6)正弦定理を使う解き方
(7)裏正弦定理  
「外心の高さの式のベクトルでの証明 」


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